【中学受験体験記 親子インタビュー】東京農業大学第三高等学校附属中学 合格のAさん
2025.10.27

- 東京農業大学第三高等学校附属中学 合格
親子インタビュー
Aさん
通っていた塾
- 早稲田ゼミ
- ウィル個別指導教室
中学受験することを決めた時期
小学6年生
受験生活を支えてくれたこと
お姉ちゃんが家庭教師になってくれた
目次
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※本記事は2025年9月8日におこなった取材をもとに執筆しています。
受験を決意したのは小6の秋!
編集部
受験のための勉強を始めたのは6年生だったそうですね?具体的には、6年生のいつ頃だったのですか?
Aさん
秋くらいだったと思います。早稲田ゼミの夏期講習は行っていましたが、受験に向けた準備を本格的に始めたのは秋でした。
編集部
一般的にはかなり遅めですが、受験を決意した経緯は?
Aさんのお母さん
この子の上に姉がいて、姉も受験しているんです。親としては、この子も受験するのかなと思ってたのですが、まあ「地元の中学でも全然いいよ」みたいな感じでした。
ただ、受験するなら夏がリミットだと思い、「本当にいいの?どうするの?」と聞いたら、「じゃあしようかな」と。
Aさん
別にどっちでもいいかなと思ってたんですが、できるならいい経験にもなるし、という気持ちで決めました。
編集部
お姉さんが受験しているときはどんなふうに見ていたんですか?
Aさん
すごい頑張ってるなぁみたいな感じでしたけど、自分的には別にしなくていいかなと思ってたんで、そこまで興味はなかったかな…(笑)
編集部
もともとあまり積極的ではなかったけど受験をしようと思ったのはどうしてですか?
Aさんのお母さん
地元の中学だと自転車通学になるのですが、姉はそれが嫌で受験したんです。
Aさん
私もそれはちょっと嫌だなぁと思っていて、近い学校がよくて、それもわりときっかけではありました。
編集部
最終的に農大三中を選んだ決め手はどんなことですか?
Aさん
最初は別の学校にしようと思ってたんですが、途中で迷いはじめて、最終的に農三になりました。大豆の栽培や味噌作りといった体験学習の授業が面白そうで。
今は1年生で、実際に大豆の栽培をしていて、これから収穫するんですが、めっちゃ面白いです。
ニガテを克服し受験を成功させた勉強の工夫
編集部
短期間での受験勉強で、特に大変だったことや苦手だと感じた科目は何でしたか?
Aさん
算数は、小学校ではできる方だったんですが、受験ってなるとやっぱり小学校ではやらない問題とかも出てきて。解き方がわからないと解けない問題も多かったので。
国語も、小学校では応用問題とかでもわりと短い文章が多いですけど、受験だともう急にめっちゃ長くなるので、大変でした。
編集部
苦手な算数や国語の長文がある中で、どのようにモチベーションを維持し、工夫して勉強を進めましたか?
Aさん
「自分が決めたことだからやり遂げよう」という気持ちでした。
コツコツ進めるのはそんなに得意じゃないですが、やる気が出たときに、気が済むまでやるみたいな感じでした。
あと、よくみんな「苦手を先にやるのがいい」ってけっこう言うんですが、私は、苦手なやつを先にやっちゃうと疲れたーってなっちゃうんで、得意な科目を先にやりました。
得意な科目を先にやって、自己採点で良い点を取って気分が良くなってから、苦手科目に取り組みました。
自己肯定感を上げて勉強すると、自主的に取り組めるから力がつくからかな、うん。
本人の努力と周囲のサポートで勝ち取った合格
編集部
短期集中で合格を勝ち取るために利用した学習サービスについて教えてください。
Aさんのお母さん
集団指導の早稲田ゼミと、個別指導のウィル個別指導教室を使い分けました。
早稲田ゼミは6年生の夏期講習から、主に学力キープと、家だと気が散るので自習室をいつでも使えるので利用させてもらっていました。
ウィル個別指導教室は、受験直前の12月という遅い時期だったんですが、事情を話して入塾させてもらいまして、受験に特化した指導を受けました。受験担当の先生に解き方を教えてもらったり、過去問でよく出る問題の対策を重点的に見てもらいました。
編集部
娘さんのこの短期間での頑張りをどう見ていましたか?
Aさんのお母さん
もともと習い事などもしていなかったので、「学校が終わってから何かをする」っていうのも初めてで、それだけでも多分しんどいのに、勉強となるともっとですよね。本当によく頑張ったと思います。
編集部
ご家庭ではどんなサポートをされていましたか?
Aさんのお母さん
もう勉強は見られないので、本当に体調管理と塾の送迎くらいですかね。
あとは、あんまりプレッシャーかけずに、「ダメだったとしても高校で頑張ればいいから」みたいな感じで接していました。
Aさん
たしかに、他の家ではけっこうプレッシャーかけてくる親が多いかなと思いますけど、うちはあんまりプレッシャーかけてこなかったです。「自分のやりたいようにやれば」みたいな。というかもう気にしてないんだと思います(笑)。
編集部
お母さんがいろいろ言わなくても自主的にできるんですね!素晴らしいです。お姉さんからは何かアドバイスありましたか?
Aさん
解き方とかは教えてくれました。塾の先生に聞いてもわからないときとか、塾から帰ってきてどうしても解き方を忘れちゃったときとか、家庭教師みたいに。やっぱり経験しているので、分かりやすかったです。
自分なりの勉強方法で最後まで走りきり、晴れて特待生合格!
編集部
今まさに受験勉強を頑張っている皆さんへ、アドバイスはありますか?
Aさん
なかなかできない問題があったら、自分一人で考えても時間が経ってしまうことがあります。そういうときは、塾の先生に聞いたり、聞きに行くのが大変なら、今はAIもあるし、AIを活用して分かりやすく教えてもらうこともおすすめです。
一番大事なのは、自分なりの勉強方法を見つけて取り組むことだと思います。
Aさんのお母さん
うちはもう本当にギリギリだったこともあって、個別指導の先生からも難しいかもしれないねって言われていたんですが、それでも、本人の頑張りや、本当に先生が熱心に教えてくださったりとか、姉の家庭教師のおかげで最終的には特待生を頂けて。
最後まで伸びるって言いますけど、本当なんだなって娘に見せてもらいましたので、最後まで子どもを信じて見守ってほしいなと思います。

取材後記
朗らかでゆったりした雰囲気でお話ししてくださったAさんとお母さまですが、信頼する気持ちで強く結ばれたご家族なのだなということが伝わってきました。
家族が一つになって走りきるのに最適な期間は、もしかすると家族の数だけあるのかもしれません。
お姉さまのサポートもとても素敵で、濃密な受験生活だったのではないでしょうか。晴れ晴れとした表情で「学校が楽しい」と言うAさんがまぶしく、こちらの気持ちが洗われました。
親子
卒業生