【中学受験体験記 親子インタビュー】照曜館中学校 合格のMさん
2025.10.31

- 照曜館中学校 合格(福岡県北九州市)
親子インタビュー
Mさん
通っていた塾
- 1対1ネッツ(個別指導塾)
中学受験することを決めた時期
小学6年生の夏
将来の夢
アナウンサーになること
「環境を変えたい」― 小6の夏、自分の意志で決めた中学受験
編集部
北九州市だと、中学受験する子の割合がそんなに高くないと思うのですが、中学受験をすると決めたのはご家庭の方針ですか?
Mさん
いえ、私が受験したいと言いました。小学5年生の時に中学受験の存在を知って、私が知ってる同級生とはまた違う、知らない人との関わりも増やしてみたいなって思ったのがきっかけです。
Mさんのお母さん
公立中学に進んだ後の環境に少し不安があったんですよね。本人から「受験したい」という話が出たときに、「あ、なるほど、そうやって環境を変えるっていう考え方もあるんだ」っていうのに気づかされました。
まあ、本人がその気だったら、もうこっちは応援するしないなと思いました。6年生の6月か7月ぐらいに急に言い出したもので、そこから塾と学校見学に行って、もう本当、家族みんなで前に前に行くしかない、やるしかないっていう感じでした。
集団授業は質問しづらい。1対1の個別指導塾へ
編集部
塾は「1対1ネッツ」を選ばれたとのことですが、個別指導塾にした理由は何だったのでしょうか?
Mさん
集団塾でやると、途中で「わかりません」みたいな質問がしづらいというか…。授業を止めてしまうと、申し訳ない気持ちが私には芽生えてしまうので、1対1がいいなと思いました。
編集部
塾では、どの教科を教わりましたか?
Mさん
社会と理科、国語も教わりました。週に3回、1日1コマ通いました。少し早めに行って自習ができるので、その時間を使って学校や塾の宿題もやっていました。
編集部
塾の先生の授業は分かりやすかったですか?
Mさん
はい。照曜館の過去問でわからない部分も先生に聞いたりできたので、すごく助かりました。
特に社会の先生がわからないところも優しく「ここはこうやって解くんだよ」と教えてくれたり、「こういうふうに覚えたらいいよ」と、ユニークで面白い覚え方を提案してくれたりしたのがよかったです。塾に行くのが楽しみでした。

涙の合格発表。D判定を乗り越えた道のり
編集部
志望校を照曜館中学校に決めた理由は何でしょう?
Mさん
憧れのアナウンサーがいて、その方が通っていたのが照曜館中学校で。そこから「行きたいな」って思ったからです。
Mさんのお母さん
学校見学のパンフレットにもその方が載っていて。「卒業生にアナウンサーの方はいるということは、自分もその道に行けるんだ」とイメージが湧いたようです。
あとは制服ですね(笑)。「この制服を着たい!」という本人の気持ちもありました。
編集部
憧れの存在は強いですね。でも、小6の夏からの遅いスタートで、合格までの道のりは順調でしたか?
Mさん
順調ではなかったです(笑)。
Mさんのお母さん
コロナ禍で小学校の授業が抜けていた部分があったようで、発展問題が解けなかったんです。塾の先生に「基礎が抜けているから、この問題が解けないんですよ」と、親ではわからない部分を指摘していただいて、基礎に立ち返ってから発展問題に進むという形をとってもらいました。
編集部
模試などの判定はいかがでしたか?
Mさんのお母さん
塾に行き始めてすぐの学力調査とかは、もうD判定やE判定ばかりでした。最後の模試ですら判定があまり良くなかったので、私たちも「これはもう、挑戦だね。勉強させてもらった時間を大切にしよう」くらいの気持ちでいました。
編集部
合格発表の日のことを覚えていますか?
Mさん
はい。「合格しました」っていう封筒が届いて、本当に泣きました(笑)。
編集部
そうでしたか。封筒は誰があけたんですか?
Mさんのお母さん
2人であけました(笑)
編集部
合格を知った瞬間、どんな気持ちでしたか?
Mさん
入試を受けたのは300人もいたのに、合格して同級生になれたのは70人だけで、「こんな中に入れたんだ」って感動しました。
編集部
D判定からの合格!Mさん自身では、何が合格につながったと思いますか?
Mさん
最初の頃は全然わからなかった問題が、対策していくうちに徐々にわかるようになっていく感覚がありました。
試験当日、ちゃんと対策してきた問題が出て、「よっしゃ!」という気持ちになったのを覚えています。

家族のポジティブなサポート。そして、充実した中学校生活へ
編集部
お母様に伺います。受験生活を振り返って、娘さんの様子はいかがでしたか?
Mさんのお母さん
「本気なんだな」と感じることがいっぱいありましたね。それまで宿題も言わないとしなかった子が、自分でノートを開いたり、「これやる」って言ってきたり。その姿を見て、こっちも「やるしかないな」という気持ちになりました。
編集部
娘さんと過ごす中で、意識していたことはありますか?
Mさんのお母さん
娘の「やる気スイッチ」を切らないことをすごく意識していました。夫と義母との4人暮らしなのですが、「ネガティブなことは言わない。背中をただ押す」という意識でいました。「こんなんだったら落ちるよ」みたいなことは絶対に言わず、「受かるように頑張り」という風に言い換えていましたね。
編集部
素晴らしいサポートですね。Mさん、今、中学校生活はどうですか?
Mさん
すごく楽しいです!コンビニが学校にあったりして、友達と買いに行ったり、友達と遊んだりをたくさんしています。
編集部
部活には入りましたか?
Mさん
アナウンサーになるために語彙力をつけたくて、弁論部に入りました。
編集部
すごい!一歩ずつ、夢に向かって進んでいますね。最後に、これから中学受験をする後輩たちへメッセージをお願いできますか?
Mさん
今、勉強で行き詰まっていても、中学校に入ったら個性的な友達と巡り会えたり、その学校ならではの授業があったりします。今頑張れば、その先には楽しいことがたくさんあるからというエールを送りたいです。
取材後記
小学6年生の夏、自らの意志で「環境を変えたい」と中学受験を決意したMさん。周りにはもっと早くから準備を始めていた同級生も多い中、憧れの人の存在を胸に、D判定から見事逆転合格を果たしました。
その挑戦を「本人の気持ちが本物なら」と全力で受け止め、「ネガティブなことは口にしない」というルールで支え続けたご家族の温かいサポートも素敵です。弁論部で夢に向かって一歩を踏み出しているMさん。これからも応援しています!
親子
卒業生