親子インタビュー

【中学受験体験記  親子インタビュー】静岡大学教育学部附属 島田中学校合格のSさん

2025.05.30

  • 静岡大学教育学部附属 島田中学校合格

親子インタビュー

親子のアイコン

Sさん

通っていた塾

  • 佐鳴予備校 島附受験クラス

中学受験することを決めた時期

小学5年生の終わり。

受験生活で心に残っていること

塾の夏期講座。宿題が多くて内容も難しかったから。受験は大変だったけど、合格できて良かった!!

※本記事は2025年2月19日におこなった取材をもとに執筆しています。

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目次

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中学受験のきっかけは「授業見学で受けた衝撃」

編集部
中学受験の勉強を始めたのは、何年生のときですか?

Sさん
5年生の3月くらいでした。島田中学校の授業見学に行ったとき、グループで話し合って「自分たちだけの答え」を見つけ出すみたいな授業をしていて、それがすごく面白そうだなって思ったんですよね。「そういう授業を受けたい!」と思って、中学受験しようと決めました。

編集部
一般的には遅いスタートですが、不安はありましたか?

Sさん
早い友達は、4年生から塾に通っていました。でも、うちは家でお父さんが買ってきたテキストとか、過去問を解いていたので、「ちょっと遅いかも」って思ったけど、何とか追いつけるかなと考えていました。

編集部
なるほど、ご家庭で過去問に触れていたんですね。実際に塾に入ったときはいかがでしたか?

Sさん
周りにはとても頭の良い子たちがいて驚きました。でも、「追いつきたい!」という気持ちもあったので、やる気がでました。

家庭学習から塾に切り替え。習い事との両立

編集部
もともと習い事でサッカーや将棋もやっていたそうですね。受験勉強との両立は大変ではなかったですか?

Sさん
サッカーはスポーツ少年団に入っていて、みんなと一緒に卒団したかったので、6年生でも続けていました。将棋は頭を使うし、気分転換になるからと続けました。塾が始まってからは忙しくなりましたけど、両立できるように頑張りました。

苦手な国語を克服するために「友達と教え合い」

編集部
受験科目の中で、一番苦手に感じていたのは国語だったようですね。どんな対策をしましたか?

Sさん
漢字や慣用句など、小学校ではあまり扱わない内容も出題されるので、最初は大変でした。塾で友達と一緒に勉強して、勉強法を聞いたり、分からないところを教え合ったりしていました。「文章のまとめ方」も友達のほうが上手で、教えてもらったりしました。そうすると少しずつできるようになってきて、それが楽しかったですね。

編集部
夏期講習ではかなりの量の宿題が出て、苦労されたと聞きました。実際どうでしたか?

Sさん
午前中は塾の夏期講習、午後は友達と一緒に自習室で勉強するという感じで、1日の勉強量がすごく多かったです。遊びたいなと思う日もありましたが、「ここで頑張れば後々楽になるし」と自分に言い聞かせて頑張っていました。

夏期講習の前後で受けた模試では、成績が上がったり、問題が解きやすくなったりしたので、「やってよかったな」と思いました。

模試でD判定。先生の「氷河期だから大丈夫」という言葉に救われた

編集部
精神的にきつい時期もはありましたか?

Sさん
はい。10月頃の模試でD判定になってしまい、すごく落ち込みました。そのとき、塾の教室長の先生が「今は氷河期だよ。でも氷は必ず溶けるから大丈夫」と言ってくれたんです。そう言われたときは本当に嬉しくて、「もっと頑張ろう」と思いました。

合格通知を開けるときは「本当にドキドキ」

編集部
そして迎えた合格発表。郵送で通知が届いたようですが、どんなお気持ちでしたか?

Sさん
ドキドキと不安、でも少し期待する気持ちも混ざっていました。封筒を開けて合格だとわかったとき、本当に嬉しかったです。

編集部
受験を終えて、一番印象に残っていることは何でしょう?

Sさん
夏期講習が一番かなあ。1日にやらなきゃいけない勉強が多くて、正直苦しかったんですけど、「あそこを乗り越えたから成績が上がった」と実感しています。友達と教え合いながら取り組んだのも楽しかったですし、それが受験の思い出として強く残っています。

編集部
春からは念願の附属中学ですね。何を一番楽しみにしていますか?

Sさん
受験を決めたきっかけになった「自分たちで答えをつくる授業」を、実際に受けられることが一番楽しみです。塾で一緒だった友達も同じ学校に行くので、それもすごく楽しみですね。

「勉強しなさい」より「大丈夫?」子どもを信頼することの大切さ

編集部
では、お母さまにもお話を伺いたいと思います。まず、受験期の息子さんの様子をどのようにご覧になっていましたか?

Sさんのお母さん
私は受験というと「大変」「苦しい」というイメージがあったので、心配していました。でも、本人は友達と問題を教え合ったりするのが楽しかったようで、その点はすごいなと思いました。成績も上がったり下がったりで一喜一憂していましたけど、最終的には自分で乗り越えられたんじゃないかなと感じています。

編集部
お母さまは、息子さんに「勉強しなさい」という声かけをなるべくしなかったそうですね。その理由や、どのようにサポートされたか教えてください。

Sさんのお母さん
本人は勉強が嫌いじゃないので、私が「勉強しなさい」と言わなくても自分で取り組んでいました。ただ、マイペースなところがあるので、時間管理だけは気にしていましたね。「次は何時までに出かけるから、そろそろ大丈夫?」といった声かけをするようにして、なるべくプレッシャーをかけすぎないように気をつけていました。

編集部
なるほど。サッカーや将棋との両立も、親としてはサポートが大変だったのでは?

Sさんのお母さん
そうですね、本人はサッカー仲間とのつながりも大切にしていたので、やめさせたくなかったんです。しっかりと両立して、6年生の終わりまで続けていました。結果的に、習い事との両立は息抜きにもなってよかったみたいです。

食事面では、なるべく朝ごはんをしっかり食べさせるとか、マヌカハニーを摂らせるとか、健康管理には気をつけていましたね。

「家族みんなで乗り越えた」中学受験

編集部
合格発表の日はご家族もかなり緊張されたかと思います。

Sさんのお母さん
はい、もう私のほうが落ち着かなくて。結果的には合格をいただけて本当によかったですけど、もし不合格でも本人にとっては大きな財産になると思っていました。受験を目指す中で語彙力や記述力、考える力もついてきましたし、家族で協力し合う機会にもなりましたね。

編集部
これから中学受験を考えているご家庭に、一言メッセージをお願いします。

Sさんのお母さん
迷っているなら、チャレンジしてみるのはいいと思います。家族が一丸となってサポートしないと大変な面もありますが、その分、絆は深まりますし、子どもの成長を間近で見るのは貴重な経験です。
ただ、私自身は精神的にけっこう疲れました(笑)。でも、それ以上に「子どもが頑張っている姿を見られてよかった」と思っています。

取材後記

中学校の体験授業に魅せられて5年生から始めた中学受験。「みんなと一緒に卒団したかった」とサッカーチームでの練習も続けたそうですし、スケジュール調整など苦労も多かったでしょう。

それでも目標に向かってやり遂げたこと自体がきっと、Sさんのこれからの基盤になっていくんだと思います。お話を聞きながら、生き生きと中学生活を送るSさんの様子が見えるようでした。