【中学受験体験記 親子インタビュー】石川県立金沢錦丘中学校 合格のDさん
2025.05.30
- 石川県立金沢錦丘中学校 合格
親子インタビュー

Dさん
通っていた塾
- 金沢育英センター
塾に通い始めた時期
小学6年生の2学期から。
塾生活で思い出に残っていること
2泊3日の合宿。いろんな子たちと会って楽しかったし、勉強にもなりました。
※本記事は2025年3月21日におこなった取材をもとに執筆しています。
目次
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学区内の中学校には懸念があり、中学受験を決意
編集部
志望校はどのように決めましたか?
Dさんのお母さん
石川県はそんなに受験の文化がなくて、学区内の公立中学校に行く子がほとんどなんですよね。ただ、学区内の中学校は治安がいいわけではないというか……偏差値の高い高校への進学率もそんなに高くないので、親としては環境を整えてあげたいなという気持ちがありました。
結局第二志望の中学に行くことになりましたが、中高一貫で高校受験がないので、習い事や大学受験に専念できるというのが決め手になりました。
編集部
受験生はクラスに何人ぐらいいましたか?
Dさん
30人中2、3人ぐらいです。
編集部
クラスの子はほとんど受験しない中で受験する、というのはどんな気持ちでしたか?
Dさん
公立の中学校よりも志望校に行きたかったから、嫌ではなかったです。
編集部
そうなんですね。最初はお母さんから娘さんに「中学受験してみる?」と声をかけたのでしょうか。
Dさんのお母さん
低学年のときから定期的に塾の夏期講習に通わせていたので、全国統一小学生テストを受けてみたり、学校外でのテストにも少しずつ触れさせていました。そんななかで、「お友達は中学受験しているけど、どうする?」という感じで声を掛けました。
編集部
志望校のどんなところがいいなと思いましたか?
Dさん
錦丘中学校は他の中学校とは違う部活がたくさんあったり、いじめもあんまり聞いたことがなくて楽しそうだったから行きたくなりました。
入塾は小6の2学期。2泊3日の合宿で楽しく勉強
編集部
「金沢育英センター」に入塾したのは小6の頃だったそうですね。
Dさんのお母さん
そうですね。6年生の夏期講習は塾外生として受講して、そのまま2学期から入塾しました。
編集部
中学受験は小4から勉強する子が多いと聞きますが、入塾当時、周りの子との差はどうでしたか?
Dさん
テストを何回か受けたんですが、成績は先に入塾している人よりもだいぶ低かったです。
編集部
そうだったんですね。塾に通っていない頃は、自宅でどんな勉強をしていたのでしょうか。
Dさんのお母さん
私が買ってきたテキストとかやってたよね。
Dさん
やってたっけ?
Dさんのお母さん
うん、やってたよ。
編集部
お母さんのテキストの渡し方が自然だったってことですね(笑) 塾生活で印象的だったことはありますか?
Dさん
8月上旬、2泊3日で富山にある中学校で授業を受けました。いろんな子たちと会って楽しかったし、勉強にもなりました。
編集部
勉強漬けで頑張ったんですね。塾のなかで好きな授業や楽しい授業はありましたか?
Dさん
小学部の男の先生がただ授業をするだけじゃなくて、たとえを使ったり、面白いことをつなげて教えてくれるから、わかりやすいし楽しかったです。
編集部
その先生の担当教科は?
Dさん
社会と算数を担当していました。
編集部
その先生の授業は、学校の授業と比べてどんなところが違いましたか?
Dさん
学校の授業はみんなで一緒に考えるけど、塾は次から次へといろんなことをわかりやすく教えてくれるから、すごくよかったです。
編集部
「次から次へ」というのが大変だと感じる人もいる中で、それが楽しかったというのはすばらしいですね。
得意な教科は何でしたか?
Dさん
社会と理科のテストの点数が良かったから、得意教科は社会と理科だけど、好きな教科は特にないかな。
編集部
得意だった理由はありますか?具体的な勉強方法を教えてください。
Dさん
ドリルを買ったとき、1回目はノートに書いて、2~3回目にドリルに書き込んで、何回も復習するっていうのをやったら、だんだんできるようになってきました。
編集部
反復したことが得意につながったんですね。逆に、苦手な教科は何でしたか?
Dさん
国語です。物語文は好きだけど、あんまり点が取れなくて。
編集部
苦手はどうやって乗り越えましたか?
Dさん
塾には自習室があって、中学生とか高校生もたくさんいて。自習室に行ったら勉強しやすくなって、苦手教科もできるようになりました。
3歳から習っているピアノは練習時間を減らして継続
編集部
受験期もピアノを続けたそうですね。受験勉強とどうやって両立したのでしょうか?
Dさん
少しだけピアノの練習時間を減らして、その分勉強時間を増やしていました。
編集部
ピアノは勉強の息抜きとして弾いていたんでしょうか?
Dさんのお母さん
息抜きではないよね。練習嫌いだもんね(笑) 中学生になってもピアノのコンクールに出たいっていうのもあって、受験期はピアノの割合は減らしはしましたけど、練習は毎日欠かさずやっていましたね。
編集部
ピアノを辞めるという選択肢はなかったんですね。
Dさん
コンクールにも出たいし、いい賞もとりたいし、これからも続けたいです。
受験勉強を通して見えた、娘の新しい一面
編集部
娘さんにお尋ねします。受験する前と後とで、自分自身の成長を感じたことはありますか?
Dさん
受験前はあんまり集中力がなくて、ずっと家でゴロゴロしていたけど、受験勉強で集中力が上がりました。
Dさんのお母さん
集中力なかったっけ?
Dさん
うん。
編集部
お母さんからは集中力がないようには見えなかったみたいですね(笑)
Dさんのお母さん
そうですね。受験前は1日だいたい2~3時間、ピアノの練習をしていたので、集中力はあると思っていたんですけど。本人的には違ったみたいですね。
編集部
受験勉強を頑張っているときに、お母さんにやってもらって嬉しかったことはありますか?
Dさん
塾の自習室に行くときにお弁当が必要なんですが、新しいお弁当箱を買ってくれたことです。
編集部
「あのお弁当箱で食べられる」っていう楽しみがありますよね。お母さんが受験生活のなかで心がけていたことはありますか?
Dさんのお母さん
体調を崩さないように、というのが第一でした。なるべくあったかいものを食べて、ゆっくり休めるように、基本的な生活を忠実にやることぐらいしかやっていませんでした。あとは本人に任せていたので、私は環境を整える。それだけです。
編集部
最後に、受験を通じてお母さんが感じたお子さんの成長について教えていただけますか。
Dさんのお母さん
子どもの頃の娘は、大人しくて、人前でしゃべるのは得意なタイプではありませんでした。受験の面接でもあまりしゃべれないだろうなと思っていたら、全然問題なくて、塾の先生にも「特に対策は必要ないです」と言われるぐらいで。
知らないうちに娘が変わっていたというか、家と外とで見せる表情は違うんだな、というのは今回の受験ですごく感じましたね。
取材後記
「受験前までは集中力がなかった」というDさんと「特別なことはほんっとに何もやっていない」というお母さま。でもそれは周りから見ると真逆の評価だったと思います。
お二人ともが無意識にしているレベルが高いのもそうですが、その当たり前の日常を中学受験という特殊な状況でもキープできるのはすごいことですよね!どんな時でもブレずにニュートラルでいられる、素晴らしい似た者親子でした!