【中学受験体験記 親子インタビュー】田園調布学園中等部、カリタス女子中学校 合格のEさん
2025.07.14

- 田園調布学園中等部 合格
- カリタス女子中学校 合格
親子インタビュー

Eさん
利用した学習サービス
- 四谷大塚
- 臨海セミナー(6年生から/個別指導)
中学受験することを決めたきっかけ
高いレベルの英語を学べる学校に入学したいと考えた
受験期に苦労したこと
苦手科目の算数と理科で苦戦。5年生の夏期講習後に成績が落ちた
※本記事は2025年6月22日におこなった取材をもとに執筆しています。
目次
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「もっと高いレベルで英語を学びたい」それが中学受験の始まり
編集部
さっそくですが、Eさんが中学受験をしようと思ったのは、どうしてだったんですか?
Eさん
もともと海外に住んでいたこともあって、帰国してからも英語塾に通っていたんです。そこでは、海外の学校と同じようなレベルの英語をずっと勉強していて。でも、このまま公立の中学校に進んだら、小学校の時みたいに、決められたレベルの英語を勉強することになるな、って思いました。
それよりも中学受験をして、英語に特化したクラスや、高いレベルの英語を学べる学校に入学したいなと思ったのがきっかけです。
編集部
なるほど! 自分の英語力を活かしたい、という気持ちがあったんですね。
Eさん
はい。でも、すごく悩みました。中学受験をするとなると、英語塾をやめなくちゃいけなくて。そうすると、せっかく中学受験をして高いレベルの英語を学べる学校に入っても、受験勉強の3年間で英語を忘れちゃう可能性もあるなと思いました。
ですが、中学受験を頑張って中高一貫校に入った方が、6年間ずっと高いレベルの英語を学べる。その方が、自分にとってはもっと英語を話せるようになるんじゃないかなって思ったので中学受験をすることに決めました。
質問しやすい空気と先生の手作り教材に感謝! 四谷大塚で苦手と向き合った日々
編集部
塾は四谷大塚に通っていたんですね。Eさんにとって、四谷大塚はどんな塾でしたか?
Eさん
先生に質問しやすい、すごくアットホームな雰囲気の塾でした。塾に行くと先生たちが挨拶や世間話みたいな感じで声をかけてくれました。だから、質問をするのに「恥ずかしいな」とか「緊張するな」っていう空気が全然なかったです。
「わからないところはいつでも質問していいんだよ」っていう雰囲気を作ってくれている、あたたかい塾でした。
編集部
印象に残っている先生はいますか?
Eさん
国語の先生です。その先生は授業前の5分間くらい、よく世間話をしてくれるんですけど、授業が始まるとピシッとする。その切り替えがすごくて、私も勉強と休憩のメリハリをつけられるようになりました。
授業も本当に面白くて、「この解き方を覚えれば、どの学校の物語文でも解けるよ」っていう、算数でいう「公式」みたいなものを教えてくれるんです。記述問題でも「ここを抜き出せばいい」っていうポイントを教えてくれて、それは入試本番でもすごく役立ちました。
編集部
英語を得意としている中で、英語以外の4教科受験はEさんにとって大変ではなかったですか?
Eさん
最初は周りの算数が得意な子や社会の知識がある子と一緒に授業を受けることに戸惑いもありましたが、中学校に入って4教科もできて、プラス英語もできる自分になりたかったので頑張りました。
ですが、特に算数と理科には本当に苦労しました。算数は小学校で学んできた内容とはまったく違っていて戸惑いましたし、理科もそれまでの自分の経験にはなかったような知識が多く、それを覚えたうえで応用して計算するのがとても難しかったです。
編集部
苦手な理系科目を、どうやって乗り越えたのでしょう?
Eさん
算数は、とにかく公式を全部暗記することから始めました。基本問題が解けるようになったら、次に応用問題。覚えた公式をどうやって使ったら解けるかなって、考えながらやるようにしました。
理科は、6年生の後半からなんですけど、先生が私の苦手な水溶液とか浮力とかの問題をわかりやすく解説した小さな本みたいなものを作ってくれたんです。それを、週に一回、忘れちゃった頃くらいに解き直して、知識を頭に入れる、っていうのを受験前までずっと繰り返しました。
成績が伸び悩んだ6年生。臨海セミナーの個別指導を活用
編集部
6年生の春からは、臨海セミナーの個別指導を併用したとか?
Eさん
5年生の夏期講習の後くらいに、成績がすごく落ちちゃって…。特に算数と理科が点数を取れなかったのが原因でした。受験まであと1年くらいだったので、「特に算数を重点的に、個別で教えてもらった方がいいんじゃないか」と。自分でも焦りが出てきた頃だったので、臨海セミナーの個別指導に通うことにしました。
編集部
集団塾と個別指導の両立は大変なイメージですが、どうでしたか?
Eさんのお母さん
臨海セミナーには、「四谷大塚のテキストだけを使って、四谷大塚のフォローをお願いします」という、オーダーメイド形式でのお願いをしました。なので、臨海セミナーからは宿題も出してもらっていません。四谷大塚のカバンのまま、臨海セミナーに行ってました(笑)。
Eさん
四谷大塚の宿題でわからなかったところを、直接、臨海セミナーに持って行って教えてもらって、家に帰ってからその解き方を復習する、っていう感じだったので、勉強の量が増えて大変、っていうのはあまりなかったです。
“英語をやりたい”という気持ちを尊重した学校選び
編集部
お母様は、Eさんの受験をどんな思いで見守っていましたか?
Eさんのお母さん
私も夫も中学受験を経験していなかったので、本当に手探り状態でした。何が何でも私立に行かせたかったわけではありません。公立の学校も良い学校なので、中学受験をすることに迷いもありましたが、娘がやりたいという気持ちを尊重しました。
ただ、娘は小学校低学年の頃には英検準2級に合格していて、英語という強みがあったので、これを中学校に入って「This is a pen.」から始めるのは違うだろうな、と。本人が「英語をやりたい」って言うなら、その気持ちを大切に伸ばしてあげられる環境がいいんじゃないかなと思って、学校選びをしていきました。
編集部
学校選びで重視したことは何でしょうか?
Eさんのお母さん
何回も学校訪問に行きましたし、教頭先生とお話もしました。そこで感じたのは、伝統やネームバリューにあぐらをかいている学校と、どんどん新しいことにチャレンジしようという先生たちのマインドが高い学校とでは、はっきり差があるなということでした。
うちは、娘がやりたいことをやらせてくれる、海外にもどんどん行かせてくれるような学校がいいな、と思いました。
最終的には本人が見に行って「ここで勉強する!」と言い続けた学校を受験しました。
編集部
最後に、中学受験を終えて、今のお気持ちはいかがですか?
Eさんのお母さん
結果的に、本人が望んでいた「高いレベルで英語を学べる環境」を手に入れることができて本当に良かったと思います。今の学校では、英語が得意な生徒だけを集めた少人数のアドバンストクラスがあり、ネイティブの先生2人に対して生徒8人という、本当に恵まれた環境で毎日英語の授業を受けています。
勉強はすごく大変みたいですけど、部活も始まって、すごく充実しているのを見ると、良いご縁をいただけて本当に良かったなと思います。
取材後記
「もっと高いレベルで英語を学びたい」という真っ直ぐな言葉が印象的でした。中学受験という大きな挑戦の真ん中に、「なんとなく」ではない、Eさんの明確な意志があったことが、最後まで頑張り抜くための力になったのだと思います。
そして、Eさんの思いを「どうすれば実現できるか」「この子にとって、本当に成長できる環境はどこか」という思いで、個別指導塾の活用や受験校選びを徹底したお母様のサポートも大変参考になりました。