【中学受験体験記 親子インタビュー】四天王寺中学校・大阪桐蔭中学校合格のCさん
2025.09.09

-
四天王寺中学校 合格
- 大阪桐蔭中学校 合格
- 金蘭千里中学校 合格
親子インタビュー
Rさん
通っていた塾
- 浜学園
中学受験することを決めた時期
小学3年生
利用した通信教材
Z会、進研ゼミ小学講座 チャレンジタッチ
目次
続きを見る
※本記事は2025年7月9日におこなった取材をもとに執筆しています。
始まりは学校見学
編集部
中学受験をしようと決めたのは、いつ頃でしたか?
Cさん
4年生の終わりごろです。それまでは塾のウェブ授業を受けていたんですけど、色々な学校を見学しに行くうちに、自分に合った楽しい中学校に通いたいなと思って、受験しようと決めました。
編集部
塾には、受験を決める前から通われていたんですね。
Cさんのお母さん
そうなんです。本人が夏期講習に行ってみたら「授業が面白い!」って言って、「もう少しやってみようかな」と自分から言い出したのがきっかけで、国語と算数の2教科から塾に通い始めました。
編集部
学校見学にはたくさん行きましたか?
Cさんのお母さん
はい。受験を本格的に目指す前から、地域で有名な私立中学のオープンスクールとか文化祭に色々と連れて行きました。私も中学受験を経験していないので、知りたいとも思っていまして。
編集部
オープンスクールに行って、印象に残っていることはありますか?
Cさん
目指すことになった学校の生徒さんの雰囲気とか優しさが印象的でした。
「私は3人に入るから」第一志望への強い気持ち
編集部
受験勉強を振り返って、特に印象に残っていることはありますか? 大変だったことや、やって良かったことなど。
Cさん
暗記科目がとても苦手でした。でも、漢字を単語帳に書いて電車の中で何回も見返したり、問題集を何回も解いたりして、大変だったけど頑張りました。
Cさんのお母さん
本当に、普通の人の5倍くらいやらないと覚えられないんです。でも、すごい根性があるんですよ。
編集部
中学受験を通じて根性が身についた感じなのでしょうか?
Cさんのお母さん
そうですね。第一志望校に関しては公開テストでA判定を一度も取れなかったので私の方があきらめかけていたところもあったのですが、この子は最後まで第一志望校への気持ちを曲げずにやりきったと思います。絶対にここに行きたいという強い気持ちを持っていました。
実は受験の直前に志望校別特訓のクラスが一番下に落ちてしまったんです。クラス替えの前日に先生から「今のクラスなら半分が合格ラインだけど、下に落ちると3人ぐらいしか受からない」と言われて、その通りに落ちてしまったことがありました。
もう、私の方がショックだったのですが、その時に本人が「大丈夫。私は、その3人に入るから」と言ったんです。その言葉を聞いた時は、本当にこの子の気持ちの強さはすごいなと思いました。
編集部
なぜ、前向きに頑張れたのでしょうか?
Cさん
第一志望の学校に、どうしても入りたいクラブがあったからです。他の中学校にはなかったので、絶対にこの学校に行きたかったんです。
それと、落ち込んでいる自分が嫌で。「もう落ち込むのはやめよう」って、すぐに切り替えようと思いました。
一番のモチベーションは「100人超えのマンガ研究部」
編集部
どうしても入りたかったクラブというのは、何部だったのですか?
Cさん
漫画研究部です。オープンスクールで、漫画家さんが使う専用の道具を使って絵を描かせてもらえる体験があって、すごく楽しかったです。
Cさんのお母さん
部員が100人くらいいる、すごく本格的な部活なんですよ。塾の先生に聞いても「あそこに入りたくて受験する子は結構いますよ」とおっしゃっていました。有名みたいです。
編集部
なるほど。本格的に活動できるそのクラブが、一番のモチベーションだったのですね。
Cさん
はい。
塾の先生、そして「家族のサポート」という最強の味方
編集部
浜学園での受験勉強で、思い出に残っていることはありますか?
Cさん
受験の1ヶ月前の「志望校別特訓」が一番思い出に残っています。その時に、志望校別クラスで過去問の添削を誰よりもたくさん提出したり、先生に色々質問しに行ったり、最後まで頑張ったという意味で印象に残っています。
編集部
塾で過ごした時間はとても長かったと思うのですが、楽しかったですか?
Cさん
はい。好きな先生の授業だと、テンションが上がったりしました(笑)。
特に理科の先生がすごく面白くて、教え方も上手だし、雑談にも理科の要素を入れてくれたりして良かったです。
編集部
お母様は、受験生の娘さんをサポートする上で、何か心がけていたことはありますか?
Cさんのお母さん
よく聞くような、親が間違えた問題をノートにまとめるといった勉強面のサポートは、実は全くしていないんです。私が心掛けていたのは、逆に勉強に口出しをしないことでした。塾の先生のやり方と違ってしまうといけないので。
本人が質問してきたことには一緒に解法を見て考えたり、解説動画を見たりはしましたが、基本的には口出しはしてないですね。
あとは低学年のうちから「自分で計画を立てられるように」というのを意識してきました。自分で週間スケジュールを組んだり、上手くいかなかったらその日の分だけ別でメモ帳に書いたりと工夫しながら計画に基づいた家庭学習をさせていました。
「今日の計画は終わっているの?」などの確認はしていましたが、細かい確認はせずに本人に任せていた感じです。
編集部
プレッシャーをかけることなく、素晴らしいですね。
Cさんのお母さん
成績が悪い時なんかは「もう無理に受験しなくてもいいんだよ」と、よく言っていました(笑)。でも、本人がいつも「いや、やるから!」と。
編集部
最後に、合格発表の日のことを教えていただけますか。
Cさんのお母さん
最近では珍しく、現地で発表する学校だったんです。本人がどうしても行きたいと言うので四天王寺中学に行って合格発表を見ました。私はもう、落ちた時の帰り道をどうしようかと、そればかり考えていました。
でも、自分の番号を見つけた時、本人が会場の誰よりも号泣していて。それを見て、この子は本当にこの学校に行きたかったんだな、と娘の強い気持ちを改めて感じて、私も胸が熱くなりました。
編集後記
Cさん親子の素敵な関係性が伺えるインタビューでした。どうしても入りたい漫画研究部がモチベーションになって、努力を続けられたCさんの頑張りも素晴らしいですし、「自分で計画を立てられるように」と意識されていたCさんのお母さんのサポートもとても大きいと思います。
また、色々な学校を見学したからこそCさんに合った学校やクラブなど、目標が見つけられたとのことなので、改めて幅広く学校見学をしてみることの重要性を感じました。