偏差値40台からの中学受験!中受はやめたほうがいい?おすすめの学校は?
2025.06.19

塾で受けた模試の結果が偏差値40台——。
その数字を前に「無理に中学受験をさせるべきではないのでは?」「やめたほうがいいかもしれない……」と頭を悩ませた経験はありませんか?
しかし偏差値だけで中学受験の撤退を考えるのは、少し早いかもしれません。偏差値40台でも魅力的な学校はたくさんあるからです。
今回は、中学受験撤退を考える際に気をつけたいことや、偏差値にかかわらず中学受験をするメリットを偏差値40台の学校の大学合格・進学実績とともに紹介します。
ツナ中
編集部
偏差値40台の学校で、国公立・早慶上智・GMARCH・海外大学への合格実績が多い学校を紹介しています。
海外大学への進学実績は、偏差値45〜49よりも偏差値40〜44の学校の方が実績が多いなど、学校それぞれの特色が見えてきました!
目次
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中学受験はやめたほうがいい?撤退するタイミングとは

中学受験の撤退の判断に、偏差値はそれほど重要ではありません。
子どものモチベーション低下や家族関係の不和など、続けられない事情が出てきたときに撤退を検討する家庭が多いためです。
つまり高い偏差値を維持しているような子でも、中学受験から撤退するのはよくあるということです。
迷ったときは「なぜ中学受験をしようと思ったのか、させようと思ったのか」ということに、もう一度立ち返ってみるとよいかもしれません。
ツナ中
編集部
中学受験は山あり谷あり……チーム(家族)一丸となって挑む、一大イベントかもしれません。
挑戦してよかった!と思える中学受験にしたいですね。
そもそも偏差値40ってどのくらいのレベル?

中学受験の偏差値40台は必ずしも「勉強が苦手」「中学受験には向いていない」というわけではありません。
首都圏における中学受験率はおよそ20%ほど。つまり、中学受験塾でレベルの高い学習に取り組んでいる子たちが受ける模試での偏差値40台なのです。
実際、入り口としては偏差値40台の中学校でも、偏差値60を超える難関大学への合格実績が多い学校も多数あります。
また、グローバル教育やプレゼンテーション能力の育成に力を入れるなど、社会情勢の変化に応じた教育を行う学校も多いため、偏差値にかかわらず質の高い教育を受けられるのは大きなメリットです。
偏差値だけでなく、現在の子どもの状態や今後の選択肢なども加味して、中学受験のあり方を考えてみてください。
ツナ中
編集部
中学受験のメリットをお伝えしていますが、中学受験の撤退は決して後ろめたいことではありません!
中学受験から高校受験に切り替えて、成功している家庭もたくさんあります。
進学を見据えて英語に力を入れるなど、新しい学習に取り組むことで高校受験や大学受験へのステップにつなげる、勇気ある撤退例もたくさんあります。
偏差値40〜44の学校の大学合格・進学実績
偏差値40台の学校はどのような合格実績があるのでしょうか?
偏差値44までの学校と偏差値49までの学校に分けて、合格実績を見てみましょう。
選定基準
国公立大学 | 10人以上 |
早慶上智 | 20人以上 |
GMARCH | 70人以上 |
海外大学 | 10名以上 |
偏差値40〜44の学校の大学合格・進学実績
※GMARCH:(G)学習院大学、(M)明治大学、(A)青山学院大学、(R)立教大学、(C)中央大学、(H)法政大学
※各学校ホームページにて掲載中の最新年の結果を掲載(2025年4月時点)
※海外大学は、大学名は問わず合格者のトータル数を掲載
※偏差値は四谷大塚Aライン80偏差値をもとに記載(2025年4月時点)
国公立大学への合格者が多い学校
◆選出基準:偏差値40〜44、国公立大学への合格人数10名以上
学校名 | 偏差値 | 合格人数 | 卒業生数 |
---|---|---|---|
桐光学園中学校女子部(神奈川県) | 44 | 58名 | 192名 |
聖徳学園中学校(東京) | 44(男子43、女子44) | 17名 | 199名 |
文教大学付属中学校(東京) | 43 (男子42、女子43) | 10名 | 328名 |
江戸川女子中学校(東京) | 42 | 34名 | 314名 |
獨協埼玉中学校(埼玉) | 42 (男子41、女子42) | 12名 | 336名 |
文化学園大学杉並中学校(東京) | 41 (男子40、女子41) | 11名 | 289名 |
※合格人数は学校によっては既卒者を含む場合もある
※合格実績に卒業生数の記載がないものは日能研の進路情報を参照
入学時の偏差値は40台前半であっても、国公立大学への合格実績を出している学校がこれだけあるのです。
桐光学園中学校女子部が横浜国立大学に10名、江戸川女子中学校が千葉大学に11名というように、比較的学校の近隣にある国立大学への合格が多いのも印象的です。
ツナ中
編集部
桐光学園中学校女子部は東京大学5名、京都大学4名、旧帝大9名と、偏差値50を超える中学校にも引けを取らない実績を残しています。
早慶上智への合格者が多い学校
◆選出基準:偏差値40〜44、早慶上智への合格人数20名以上
学校名 | 偏差値 | 合格人数 | 卒業生数 |
---|---|---|---|
桐光学園中学校女子部(神奈川県) | 44 | 198名 | 192名 |
聖徳学園中学校(東京) | 44(男子43、女子44) | 20名 | 199名 |
文教大学付属中学校(東京) | 43(男子42、女子43) | 19名 | 328名 |
日本大学第三中学校(東京) | 43(男子43、女子43) | 18名 | 382名 |
二松學舍大学附属柏中学校(千葉) | 43(男子42、女子43) | 12名 | 363名 |
江戸川女子中学校(東京) | 42 | 57名 | 314名 |
大妻多摩中学校(東京) | 42 | 26名 | 134名 |
獨協埼玉中学校(埼玉) | 42(男子41、女子42) | 19名 | 336名 |
武蔵野大学中学校(東京) | 41(男子40、女子41) | 14名 | 305名 |
工学院大学附属中学校(東京) | 41(男子40、女子41) | 10名 | 259名 |
文化学園大学杉並中学校(東京) | 41 (男子40、女子41) | 14名 | 289名 |
八雲学園中学校(東京) | 40(男子39、女子40) | 14名 | 137名 |
※合格人数は学校によっては既卒者を含む場合もある
※合格実績に卒業生数の記載がないものは日能研の進路情報を参照
早慶上智への合格者が多い学校は、桐光学園中学校女子部や江戸川女子中学校など、国公立大学の合格者が多い学校が多く名を連ねています。
また日本大学第三中学校や武蔵野大学中学校など、大学の附属校も見受けられます。
「進学可能な大学がある」という安心感のもと、受験勉強に励めることは附属校の大きなメリットではないでしょうか。
GMARCHへの合格者が多い学校
◆選出基準:偏差値40〜44、GMARCHへの合格人数70名以上
(G)学習院大学、(M)明治大学、(A)青山学院大学、(R)立教大学、(C)中央大学、(H)法政大学
学校名 | 偏差値 | 合格人数 | 卒業生数 |
---|---|---|---|
桐光学園中学校女子部(神奈川県) | 44 | 521名 | 192名 |
聖徳学園中学校(東京) | 44(男子43、女子44) | 79名 | 199名 |
文教大学付属中学校(東京) | 43(男子42、女子43) | 102名 | 328名 |
日本大学第三中学校(東京) | 43(男子43、女子43) | 125名 | 382名 |
二松學舍大学附属柏中学校(千葉) | 43(男子42、女子43) | 79名 | 363名 |
江戸川女子中学校(東京) | 42 | 144名 | 314名 |
大妻多摩中学校(東京) | 42 | 87名 | 134名 |
獨協埼玉中学校(埼玉) | 42(男子41、女子42) | 157名 | 336名 |
※合格人数は学校によっては既卒者を含む場合もある
※合格実績に卒業生数の記載がないものは日能研の進路情報を参照
GMARCHへの合格者が多い学校はピックアップする条件を70名で区切っているため、やや学校数が少なくなっています。
掲載基準には届きませんでしたが、東京成徳大学中学校が44人、土浦日本大学中等教育学校が40人と、多くの大学附属校がこれらの大学への合格者を数十人単位で輩出しています。
ツナ中
編集部
附属校の強みを感じるデータですね。
海外大学への合格者が多い学校
◆選出基準:偏差値40〜44、海外大学への合格人数10名以上
学校名 | 偏差値 | 合格人数 | 卒業生数 |
---|---|---|---|
文化学園大学杉並中学校(東京) | 41(男子40、女子41) | 36名 | 289名 |
工学院大学附属中学校(東京) | 41(男子40、女子41) | 25名 | 259名 |
麴町学園女子中学校(東京) | 41 | 35名 | 127名 |
八雲学園中学校(東京) | 40(男子39、女子40) | 20名 | 137名 |
※合格人数は学校によっては既卒者を含む場合もある
※合格実績に卒業生数の記載がないものは日能研の進路情報を参照
偏差値40台前半の場合、国公立大学や早慶上智への合格者数では、上位にいなかった学校が人数を伸ばしています。
これらの学校はいずれもグローバル教育に力を入れている学校です。
なかでも文化学園大学杉並中学校は、カナダの学校にも同時在籍し両方の卒業資格を取得できる「ダブルディプロマコース」があります。
単に偏差値が高い難関大学への合格実績がある学校ばかりを見るのではなく「質の高いグローバル教育のために中学受験をする」という考え方で、中学受験に挑む選択肢があるということです。
ツナ中
編集部
海外大学への合格者が多い学校は、後述する「偏差値45〜49の学校」よりも「偏差値40〜44の学校」の方がかなり多かったです。(選定基準:海外大学の合格人数が10名以上)
偏差値45〜49の学校の大学合格・進学実績
それでは次に、偏差値49までの学校の合格実績を見てみましょう。
選定基準
国公立大学 | 20人以上 |
早慶上智 | 30人以上 |
GMARCH | 100人以上 |
海外大学 | 10名以上 |
同偏差値帯の学校の合格人数のボリュームゾーンを選定基準にしているので、偏差値40〜44台の学校とは基準人数が異なります。
偏差値45〜49の学校の大学合格・進学実績
※GMARCH:(G)学習院大学、(M)明治大学、(A)青山学院大学、(R)立教大学、(C)中央大学、(H)法政大学
※各学校ホームページにて掲載中の最新年の結果を掲載(2025年4月時点)
※海外大学は、大学名は問わず合格者のトータル数を掲載
※偏差値は四谷大塚Aライン80偏差値をもとに記載(2025年4月時点)
国公立大学への合格者が多い学校
◆選出基準:偏差値45〜49、国公立大学への合格人数20名以上
学校名 | 偏差値 | 合格人数 | 卒業生数 |
---|---|---|---|
埼玉栄中学校(埼玉) | 49(男子48、女子49) | 20名 | 777名 |
城北埼玉中学校(埼玉) | 49 | 42名 | 179名 |
桜美林中学校(東京) | 49(男子47、女子49) | 40名 | 320名 |
昭和学院中学校(千葉) | 49(男子48、女子49) | 28名 | 300名 |
淑徳巣鴨中学校(東京) | 49(男子48、女子49) | 21名 | 477名 |
城西川越中学校(埼玉) | 48 | 33名 | 225名 |
八王子学園八王子中学校(東京) | 48(男子47、女子48) | 22名 | 563名 |
成田高等学校付属中学校(千葉) | 47(男子46、女子47) | 45名 | 370名 |
鎌倉女学院中学校(神奈川) | 46 | 24名 | 163名 |
桜丘中学校(東京) | 46(男子45、女子46) | 31名 | 572名 |
開智未来中学校(埼玉) | 46(男子45、女子46) | 21名 | 155名 |
昌平中学校(埼玉) | 45(男子44、女子45) | 59名 | 531名 |
※合格人数は学校によっては既卒者を含む場合もある
※合格実績に卒業生数の記載がないものは日能研の進路情報を参照
国公立大学への合格者数上位は、比較的埼玉や千葉など首都圏でも東京以外の地域の学校が多い印象です。
昌平中学校や城北埼玉中学校には、難関国公立を目指すコースやカリキュラムが設置されているので、国公立大学への合格者が多いのも納得の結果ですね。
早慶上智への合格者が多い学校
◆選出基準:偏差値45〜49、早慶上智への合格人数30名以上
学校名 | 偏差値 | 合格人数 | 卒業生数 |
---|---|---|---|
城北埼玉中学校(埼玉) | 49 | 30名 | 179名 |
淑徳巣鴨中学校(東京) | 49(男子48、女子49) | 69名 | 477名 |
カリタス女子中学校(神奈川) | 49 | 49名 | 171名 |
桜美林中学校(東京) | 49(男子47、女子49) | 38名 | 320名 |
日本大学藤沢中学校(神奈川) | 49(男子48、女子49) | 33名 | 480名 |
昭和学院中学校(千葉) | 49(男子48、女子49) | 31名 | 300名 |
光塩女子学院中等科(東京) | 48 | 37名 | 128名 |
八王子学園八王子中学校(東京) | 48(男子47、女子48) | 33名 | 563名 |
足立学園中学校(東京) | 48 | 30名 | 264名 |
鎌倉女学院中学校(神奈川) | 46 | 119名 | 163名 |
開智未来中学校(埼玉) | 46(男子45、女子46) | 46名 | 155名 |
穎明館中学校(東京) | 46(男子45、女子46) | 39名 | 167名 |
昌平中学校(埼玉) | 45(男子44、女子45) | 34名 | 531名 |
十文字中学校(東京) | 45 | 30名 | 216名 |
※合格人数は学校によっては既卒者を含む場合もある
※合格実績に卒業生数の記載がないものは日能研の進路情報を参照
早慶上智の合格実績となると、鎌倉女学院中学校やカリタス女子中学校など、女子校の台頭が目立ちます。
偏差値40台前半の場合は国公立大学の合格実績、早慶上智の合格実績、GMARCHの合格実績それぞれの登場する学校に大きな変化があまりない印象でしたが、偏差値45〜49の学校は早慶上智の人数上位の学校がガラリと変化しています。
それだけ教育に対する思想やカリキュラムに差がある、ということなのかもしれません。
GMARCHへの合格者が多い学校
◆選出基準:偏差値45〜49、GMARCHへの合格人数100名以上
学校名 | 偏差値 | 合格人数 | 卒業生数 |
---|---|---|---|
淑徳巣鴨中学校(東京) | 49(男子48、女子49) | 291名 | 477名 |
桜美林中学校(東京) | 49(男子47、女子49) | 286名 | 320名 |
日本大学藤沢中学校(神奈川) | 49(男子48、女子49) | 220名 | 480名 |
昭和学院中学校(千葉) | 49(男子48、女子49) | 193名 | 300名 |
城北埼玉中学校(埼玉) | 49 | 125名 | 179名 |
埼玉栄中学校(埼玉) | 49(男子48、女子49) | 104名 | 777名 |
カリタス女子中学校(神奈川) | 49 | 108名 | 171名 |
八王子学園八王子中学校(東京) | 48(男子47、女子48) | 206名 | 563名 |
城西川越中学校(埼玉) | 48 | 137名 | 225名 |
東京電機大学中学校(東京) | 48(男子48、女子47) | 121名 | 227名 |
成田高等学校付属中学校(千葉) | 47(男子46、女子47) | 131名 | 370名 |
鎌倉女学院中学校(神奈川) | 46 | 249名 | 163名 |
開智未来中学校(埼玉) | 46(男子45、女子46) | 124名 | 155名 |
神奈川学園中学校(神奈川) | 46 | 111名 | 171名 |
穎明館中学校(東京) | 46(男子45、女子46) | 160名 | 167名 |
日本大学第二中学校(東京) | 46(男子45、女子46) | 122名 | 424名 |
桜丘中学校(東京) | 46(男子45、女子46) | 102名 | 572名 |
昌平中学校(埼玉) | 45(男子44、女子45) | 199名 | 531名 |
日出学園中学校(千葉) | 45(男子44、女子45) | 132名 | 146名 |
※合格人数は学校によっては既卒者を含む場合もある
※合格実績に卒業生数の記載がないものは日能研の進路情報を参照
GMARCHの合格者実績になると、一気に登場する学校が増えてきます。しかも合格者数がかなり多いのも特徴です。
中学受験時の偏差値40台は、大学受験時の偏差値が60を超えるGMARCHも十分に射程圏内である、ということですね。
海外大学への合格者が多い学校
◆選出基準:偏差値45〜49、海外大学への合格人数10名以上
学校名 | 偏差値 | 合格人数 | 卒業生数 |
---|---|---|---|
創価中学校(東京) | 46(男子45、女子46) | 16名 | 344名 |
桜美林中学校(東京) | 49(男子47、女子49) | 11名 | 320名 |
※合格人数は学校によっては既卒者を含む場合もある
※合格実績に卒業生数の記載がないものは日能研の進路情報を参照
これらの学校は、いずれも海外研修プログラムなどのグローバル教育が充実している学校です。
偏差値40台後半になると、40台前半の学校よりも海外大学への合格者数が少なくなっています。
早慶上智やGMARCHへの合格者数を鑑みると、国内の難関大学への合格に向けての教育を重視している学校が多いということが推察できる結果となりました。
偏差値40台後半の私立難関大学への合格実績は、偏差値50台と学校数や合格者数にそこまで大きな差がありません。
つまり入学してからの学習方法などによって、中学受験時の差は縮められるということです。
偏差値40台で中学受験をするメリット

合格実績からもわかるように、偏差値にかかわらず中学受験をするメリットは数多くあります。
中学受験のメリット
- 6年間かけて大学受験や海外留学に挑むことができる
- 自分自身に合った学習カリキュラムで学べる
- 気の合う友達と出会えるチャンスが多い
- 変化が苦手な子も安心して過ごせる
中高一貫校に合格すれば、次の受験は大学受験です。6年間を存分に使って、自分自身に合った方法で大学受験に挑めるのは大きなメリット。
中学受験では最難関校や難関校に偏差値が届かない子でも、大学受験時点で難関校以上の生徒たちに追いつける可能性は十分にあるのです。
またグローバル教育や探求型教育など、学力だけではない能力を重視して伸ばしてくれる学校も多くあります。
何より思春期をまたぐ貴重な6年間の環境を、整えることができます。学力や性質が似た子たちが集まり、そんな子たちの扱いに慣れている教職員。
教職員の異動が少ない私立中学校であれば、環境の変化に弱い子でも安心して中高の多感な時期を過ごすことができます。
ツナ中
編集部
公立中学校への進学ももちろんメリットがありますよね。
「やっぱり小学校の友だちと同じ中学校に行きたい」「家から歩いて行ける学校がいい」など、公立中学校ならではの良さを感じるお子さんも少なからずいるはずです。
「偏差値=子どもの限界値」ではない
せっかく中学受験をするのだから偏差値を上げてほしい、できるだけ偏差値の高い中学校に行ってほしい。
親ならば誰でも一度は思うことかもしれません。
しかしそんなときこそ「偏差値」という結果ではなく、目の前にいる子どもの学ぶ姿勢や興味の方向を見てあげたいものです。
もしかすると偏差値に対して悩んでいるのは、他でもない子ども自身かもしれません。
偏差値が高いことだけが将来の可能性の大きさではないことが、今回の合格実績の分析からも見て取れます。
もしお子さんが悩んでいたら、今の偏差値がその先の人生を決めてしまうことは決してないということを、ぜひ伝えてあげてください。
中学受験は一つの選択肢です。実際に学校に通うのは親ではなく子どもだということを念頭に、偏差値にとらわれない環境選びをしていきたいですね。