【口コミ情報】慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部の卒業生インタビュー
2025.07.17

卒業生に聞いた!

通っていた学校
- 慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部
プロフィール
卒業後は慶應義塾大学に進学後、銀行勤務
在学中はテニス部に所属
※本記事は2025年6月30日におこなった取材をもとに執筆しています。
目次
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「活発だけど人見知り」な自分に合う学校を探して
受験する学校を選び始めたのは、小学3年生くらいだったと思います。兄も中学受験していたし、小学校も私立に通っていたので、周りの友達も中学受験するのがわりと当たり前の雰囲気でした。
中学校の文化祭や説明会を回って、親がいろんな学校のパンフレットをもらってきて見せてくれました。ばーっと眺めて、スポーツ系の施設が充実していそうな学校に食いついていた記憶があります。運動が大好きだったんで。
最初は某女子御三家を第一志望にしていたのですが、5年生くらいになって、共学がいいなぁとぼんやり思いはじめました。親に言ったら「じゃあ慶應の中等部かSFCにしたら?」と提案されて、SFCに絞りました。
けっこう人見知りなところがあるので、中等部だと幼稚舎から上がってくる子たちの中に入っていくのが難しそうだなと思ったんです。今は幼稚舎からもSFCに来る子がいるみたいですが、当時はいなかったので。
あとは、やっぱり施設です(笑)。SFCは大学と同じ敷地にあるので、素晴らしい施設ばかりで気に入ってたんです。
国際的だけど「日本流」なSFC
SFCは帰国生が多くて、ほんと「多様性!」って感じでした。いろんな国で幼少期を過ごした子が多くて、しゃべっているだけで面白かったです。
話す言葉も、帰国生どうしでは英語だったり、また別の相手とは日本語だったり、それが普通でしたね。
そのときはあまり感じなかったんですが、大学に入ってから「自分ってけっこう英語しゃべれるな」って思いました。べつに英語がめっちゃよくできたわけではないんですが、中学校までに習う英語で十分コミュニケーションはできるんです。
とはいえ、インターナショナルスクールみたいな「THE・アメリカン!」ぽい感じではなくて、「校則は社会の常識」と言われて、ちゃんと日本の常識とか日本の習慣が前提でした。
たとえば、髪の色もピアスも特に決まりはなくて自由なんですが、厳しい先生にはふつうに「戻しなさい」って言われたりしてました。今思うと、その髪の色とかピアスが、学校に来るのに本当に適してるかどうかを教えてくれてたんだなとわかります。
「どうしてそうなのか」を考えて行動できる人が多かった
印象に残っているエピソードは、文化祭です。
よく私立の中高では文化祭のときに髪をクラスカラーのスプレーで染める、みたいなことがあると思うんですが、私たちのときはワケあって禁止されていたんです。
それが納得いかなくて、「どうしていけないのか」を学校側と話し合って、解決策を考えて考えて、何回も提示して許可をもらったことがあります。
あとは、出し物で「お化け屋敷はNG」と言われてしまって…。でも文化祭でお化け屋敷ってテッパンじゃないですか。
何かあったときの避難経路の問題などが理由だったんですが、これも文化祭実行委員とめっちゃ話し合って、解決策を一緒に考えて、お化け屋敷を勝ち取りました。
そういう「どうしてダメなのか、ダメな理由を取り除くにはどうすればいいのか」みたいな、本質を考えて行動する人が多かったと思います。
誰にも居場所がある「個」を尊重する雰囲気
SFCの子たちは、いい意味でみんな「自分にベクトルが向いている」と思います。みんな、自分のやりたいことを高校くらいまでには見つけてて、それを大学で実現していました。
私は文化祭とかそういうイベントが大好きだったけど、そうじゃなくてもそういう子のことは全然否定しないし、誰にでも居場所のある学校だと思います。
今でも、休日に会うのは中高からの友人が多いですし、やっぱり価値観が似てるのかなーって思います。
今は、横浜に初等部ができて、小学校から大学までの一貫になっているみたいですが、SFCの雰囲気はそんなに変わってないんじゃないかな。
取材後記
小学校低学年のうちからいろいろな学校を見て、ご両親ともたくさん話し合い、自分で考えて学校選びができたことそのものが、その後の充実した学校生活のスタートだったのかもしれませんね。
つい、知名度や偏差値が頭にチラつきがちな学校選びですが、6年間通う受験生本人の直感を信じることもとても大事なことなのだと改めて思いました。
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