卒業生インタビュー

【口コミ情報】鎌倉女学院中学校高等学校の卒業生インタビュー

2025.07.09

【口コミ情報】鎌倉女学院の卒業生インタビュー

大学生の先輩に聞いた!

鎌倉女学院の卒業生

通っていた学校

  • 鎌倉女学院中学校高等学校

プロフィール

オーケストラ部に所属。卒業後の進路は慶應義塾大学

※本記事は2025年6月17日におこなった取材をもとに執筆しています。

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目次

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鎌女を選んだ理由は、鎌倉の穏やかな空気と英語教育

鎌倉女学院(以下鎌女)を選んだ理由は、鎌倉の土地と空気感です。

鎌倉は小さい頃から何度も家族旅行に行った場所で、すごく馴染みがありましたし、学校のすぐ近くに海があって、空気もきれいなんです。そんな鎌倉の穏やかな空気が自分の性格に合っていると感じ、鎌女を志望しました。

実際に学校説明会やオープンキャンパスに行ったときも、穏やかな生徒が多いと感じました。多くの女子校がそうですが、鎌女も英語教育にすごく力を入れています。私は英語の本を読むのが好きだったので、英語をペラペラに話せるようになったらかっこいいなっていう漠然とした憧れもありました。

「思ってたよりも狭い!」入学後に判明したギャップ

入学してギャップを感じたのは、とにかく学校の敷地が狭いことです。中庭だと思っていたところが実は校庭だったり、校庭が狭すぎて50メートル走が対角線でしか取れなかったり。もっと奥にも校舎があると思っていたら、実は見えている校舎で終わりでした。ただ、敷地が狭いからこそ先生を探しやすいっていうメリットもあったので、そんなに不便は感じなかったです。

あとは、食堂がないっていうのも結構なギャップでした。『花より男子』のような少女漫画を読んで、「食堂に行って、みんなでご飯を食べる」みたいなことを想像してたんですけど、食堂がなくて。「花男と違うじゃん!」って思いました(笑)。

学校自体の空気感に関してはギャップはなくて、想像通り穏やかな子が多かったです。みんな「根が真面目」な子ばかりなので、そこもよかったなと思っています。部活はオーケストラ部に入っていたんですが、入部してすぐに、みんなと打ち解けることができました。

体育祭で起きた革命!記憶に残る「長縄の奇跡」

好きだった学校行事は体育祭ですね。外部の室内施設でやるので、直射日光にさらされず快適です。また、その施設がすごい広くて、その分緊張もするんですけど、全員本気で戦って楽しかったです。

なかでも楽しかった競技は長縄です。初めから人が全員入った状態で縄を回すんですが、“とにかく縄を早く回して回数を稼ぐ”っていうのが鎌女の伝統的なやり方でした。

でも、私が中学1年生のときに革命が起きたんです。“ゆっくり縄を回して、確実に飛ぶことで回数を稼ぐ”っていうやり方で、中1から高3までいる中で、私たちが最高回数を記録したんですよ。あのときは鳥肌が立ちましたね。それ以降、全員が縄をゆっくり回すようになったのを覚えています。

文化祭も印象に残っていますね。私は文化部だったので、文化祭に向けて発表の準備をするのがすごく楽しかったです。文化祭前の1週間は、準備期間として短縮授業になるんですけど、教室の飾りつけをしたりして、みんなとワイワイ過ごしていた時間が今でも忘れられません。

ラブレターという名の宿題で磨かれた英語力

授業の中では英語が一番好きでした。 英語の授業数はかなり多くて、高1〜3の頃は週に6〜7回ぐらい授業がありました。書くというよりも、とにかく話して覚えるっていうスタンスの学校でしたね。英語を嫌いにならずに、中1からずっと英語好きのまま高3まで来れたのは、鎌女に入ったからだなって思っています。

今は大学4年生なので、ここ4年ぐらいろくに英語の勉強はしてないんですけど、英語のラジオを理解できたりとか、いざというときに単語が出てきたりと、実用的な英語が身に着いたという実感があります。

ちなみに、英語の授業は宿題の量がすごい多かったです。先生が「私からのラブレターだよ」って言って宿題を出してくるんですよ(笑)。それを毎回ちゃんと受け取っていたからこそ、本当の英語の力が身についたと思います。

イベント中止を乗り越えて。団結力が試された、高2の特別な1年間

印象に残っているのは、ちょうど高校2年生のときにコロナで学校が休校になったことですね。高校2年生は3学年のなかで一番中心となる学年なので、私たちがその学年になった瞬間にコロナで何もできなくなってしまったのは、ものすごくツラかったです。

定期演奏会も文化祭もなくなって、沖縄に行く予定だった修学旅行も中止になりました。みんなで嘆いてたんですけど、その期間があったからこそ、みんなで違う楽しみ方を見つけられました。オンラインでゲームしたり、オンラインで演奏会を開く取り組みを初めて実施することもできました。

マイナスの思い出も多い一方で、私たちの学年がコロナになったからこそ、オーケストラ部の先生からも「退部者をあまり出さずに乗り越えられた」というお言葉をいただきました。今振り返ると、団結力が試された1年だったなと思います。

卒業後も会いたくなる、最高の先生たち

先生方が本当に素晴らしい人たちばかりっていうのは、他の学校に負けないと思ってます。

「素晴らしい人たち」というのは、授業がわかりやすいという面はもちろんですが、なんだかんだ言って私たちのことを一番気にかけてくださっていたなって。スカート丈を注意されたり、「髪の毛を結びなさい」とか言われたりはしていましたが、放課後にどんなに質問攻めをしても対応してくださったり、受験期も頻繁に面談をしてメンタルケアをしてくださったり…。先生方に助けられて鎌女生活を終えられました。卒業後も、鎌女に遊びに行って先生方と会ってお話するのが楽しいです。

鎌女に向いているのは、穏やかな人や使える英語を身につけたい人、あとは鎌倉に魅力を感じてくれる人ですね。鎌女には「鎌倉学」っていう授業があるんですよ。鎌倉の歴史について学んだり、実際に鎌倉をぐるっと1周探索したり。鎌倉の歴史に興味がある子なら、きっと面白いと思います。

また、鎌女は割と少人数の学校なので、一生の友達を作りたい人にも向いていると思います。山手にある女子校ももちろん魅力的ですが、鎌女もぜひ候補に入れてほしいですね。

取材後記

取材を通して彼女の鎌女で過ごした6年間の想いがひしひしと伝わってきました。
鎌倉女学院のホームページに、「(鎌倉女学院の学びを通して)実現力を育む」とありますが、
コロナ禍でもオーケストラ部のオンライン演奏会を開催するなど、どんな状況でも自分たちで行動を起こす”実現力”をまさに感じました。その力を育むことができる環境が、鎌女には確かにあるのだと思います。
穏やかな人、使える英語を身につけたい人、そして鎌倉に魅力を感じる人には、ぜひ説明会に足を運んでほしい学校です。