【口コミ情報】大谷中学校・高等学校の卒業生インタビュー
2025.12.11

卒業生に聞いた!
通っていた学校
- 大谷中学校・高等学校(大阪府大阪市)
プロフィール
陸上部に所属。
※本記事は2025年11月7日におこなった取材をもとに執筆しています。
目次
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「地元の女子の輪から離れたい」という思いもあり、中学受験を決意
私のまわりでは中学受験をする子は少数派でしたが、地元の公立中には懸念があって行きたくなかったため、自分から「中学受験をしたい」と親に言いました。また、地元の女の子たちの輪があまり得意ではなく、勉強もちゃんとしたいし、この機会に女子グループから離れたいという思いもありました。
志望校を探す際は共学も見ましたが、小学校で男子が隣にいると落ち着かなかったこともあり、女子校に行きたいという気持ちが強かったです。私は医学部志望だったので、医学部に進めるコースがある学校を中心に絞った記憶があります。女子校をメインに探す中で、オープンキャンパスに行って雰囲気を確かめながら、学力も考慮して志望校を大谷中に決めました。
医学の道を目指す「医進コース」ならではの雰囲気とは
私が進学した「医進コース」は、名前の通り、医師や薬剤師、看護師など、医学の道を志す生徒が集まるコースです。全員が医学部志望というわけではなく、薬剤師、看護師、獣医、歯科衛生士など、目指す進路は幅広かったですよ。
当時は全校生徒280人ぐらいで、医進コースの生徒は80人ぐらい。その80人は6年間ずっと一緒でした。正直なところ、女子特有のゴタゴタもあったりして、素直に言えないことや自由にできないこともありましたね…。
医進コースは理系の科目に強いのが特徴で、他のコースと比べるとおとなしい子が多い印象でした。部活に入っている子も少数派です。
他のコースより学習指導が厳しめではありましたが、私自身は中学時代、毎日部活をやっていたり、学校行事も楽しんでいたりと、勉強と他のことも両立できていました。
きめ細かい学習サポートで、塾通いは少数
学習については、先生たちのサポートが手厚かったので、塾に通っている生徒は中学の時で1割程度とめっちゃ少なかったです。
特に印象的だったのは、担任の先生のサポートですね。当時の医進コースの英語の先生のサポートがめちゃくちゃ手厚くって。毎朝、曜日ごとに科目が変わる小テストがあるんですが、英単語のテストは週に2、3回あったと思います。
職員室には生徒がずっと入り浸っているような状況で、質問に行けばすぐに先生が教えてくれました。今思うと、先生と生徒が友達のような雰囲気で、学校行事も一緒に楽しめる雰囲気がありましたね。大谷のこのアットホームさは、私が好きなところのひとつです。
男子校より白熱!?体育大会は京セラドームで開催
大谷は学校行事がとても盛んでした。まず、球技大会がガチなんですよ。クラス対抗で学年ごとのナンバーワンを決めるんです。あれは青春でしたね。中学はドッジボール、高校はバレーボールだったと思いますが、朝練や放課後練習もやって、クラス旗やTシャツ、タオルをみんなで凝って作って、本気で臨むんです。
以前、男子校で校長をされていた方が大谷の校長になられた時、初めて球技大会を見て「男子校より白熱していますね」と言っていたのを覚えています(笑)。女子校だからこそ何も遠慮がなくって、負けたらクラス同士で仲が悪くなるくらい、泣いたり笑ったり怒ったりして、青春でした。
体育大会も盛り上がる行事です。体育大会は京セラドームを貸し切って行われるんですよ。私は陸上部だったので、クラスリレーは絶対に勝つぞ!ってことで、全員に朝練をさせていました。
また、体育大会では高校3年生が全員で花笠を持って踊る伝統行事もありました。簡易的な着物を着て、花笠や鳴子を持って踊るんです。先輩が踊っている姿を見て、思わず泣いちゃう後輩もいたりして…。踊りの後は、先輩の鳴子を第二ボタンのようにもらいに来る後輩もいたりして、感動的な卒業の一大イベントでした。
勉強も行事も全力で!自然とリーダーシップが身につく環境
男の子がいない分、必然的にリーダーは女の子になるので、リーダーシップが身につきました。誰かに頼るのではなく自分でやる力が身についたのは、すごく良かったなと思っています。
ただ、女の子がたくさんいる分、揉め事やケンカも多かったです。6年間ずっと同じメンバーなわけなので、一生ものの絆になる時もあれば、ケンカが起きる時もあります。先生がすぐに仲裁に入ってくれて、相手と仲直りする…ということが何回もありました。
私自身は、医進コースという閉鎖的な環境がちょっと生きづらいと感じた時期もありましたが、部活を通じて他のコースの子たちと交流があったので救われました。
大谷は、学校行事やイベントを全力で楽しみたいという人にはおすすめできます。その上で、勉強もちゃんとやりたい人には、先生たちが手厚くサポートしてくれます。学校行事も勉強も頑張って両立したい人にとっては、すごくいい学校だと思いますよ。
取材後記
勉強も学校行事もすべてに全力投球する活気ある学校・大谷中。全力でものごとに打ち込む経験は、本当の意味で“自分らしさ”を発見するきっかけになりそうです。特に、異性の目を気にせず、球技大会や体育大会に全力で臨む姿勢は、女子校ならではの貴重な経験でしょう。
多感な時期に女子だけで6年間を過ごす環境は、深い絆を育む一方で人間関係の難しさもあります。勉強のみならず、何か揉め事が起こったときにも先生方がサポートしてくれる体制は、大きな安心材料だと感じました。
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