卒業生インタビュー

【口コミ情報】芝中学校・高等学校の卒業生インタビュー

2025.05.30

卒業生に聞いた!

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通っていた学校

  • 芝中学校・高等学校

プロフィール

バレーボール部に所属。卒業後の進路は慶應義塾大学

※本記事は2025年3月28日におこなった取材をもとに執筆しています。

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目次

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芝中学校・高等学校を選んだ理由は文化祭の“トーマス”

芝を選んだ理由は、男子校だったところがかなり大きいです。小学校は基本共学じゃないですか。中・高には別学があって、大学になると女子大はあるけど、男子大はない。今しか経験できないのが男子校かなと思って入学しました。

具体的にどういったところに惹かれたかというと、文化祭のトーマスです。トーマスって何?って話なんですけど、技術工作部っていう部活が校庭を1周できるミニ電車を作るんですよ。親曰く、文化祭でトーマスが走ってるのを見た僕が「何だこの学校!行きたい!」と言っていたそうです。僕はもう覚えていないんですけどね。

癖がある?オタクが多い?芝中学校・高等学校はどんな学校?

勉強はできるけど、ちょっと抜けてる人が多いっていうか……共学出身の人の話を聞いたり、他の学校の友達とか見ていると、結構おかしい人が多い学校だったなと思います(笑)

いい意味でも悪い意味でも、癖がある人やオタク気質のある人が多いなあと思います。例えばアイドルオタクがめちゃめちゃ多くて。僕は全然興味なかったんで、話についていけなかったんですけどね。

また、芝は協調性を重視する学校なのかなと思っています。変に競争競争してないっていうか。例えば中高一貫校だと、大学受験頑張るぞ!みたいな競争が激しくて、校内に模試のランキングを貼り出すところもあると思うんですけど、うちの学校は「受験とか結構どうでもいいよね」みたいな雰囲気です。どうでもいい、は言い過ぎかもしれないけど、「別に行きたいとこ行きゃいいやん」っていう温度感でした。争い事を好むというよりは、「みんなで一緒に頑張りましょうね」という学校だったかなと思います。 学校の理念に、共に生きると書いて「共生(ともいき)」っていうのがあるんですが、これは校風にも現れていたのかなと思います。

イベントもハードでしたね。たしか夏休みだったと思うんですけど、西湖や富士五湖のほうに行って、竹なんかを使って自分たちで宿を建てて野宿するイベントがあるんですよ。みんなと協力して何かするっていうイベントは、他の学校より多かったと思いますね。

これももうなくなっちゃったんですけど、中1入ってすぐに「30キロウォーク」という、友達とグループを組んで荒川を30キロ歩くっていう地獄みたいなイベントもありました。30キロって、まあ歩けないじゃないですか。もう根気ですよ、根気。友達としゃべりながら、励まし合って。それで「やってらんねぇ」って学校をやめた人は聞いたことないですね。

同窓会でのつながりが強いのも、特徴かもしれません。芝から慶應に行った人の同窓会とか、芝から早稲田行った人の同窓会とか、企業ごとにもそういったものがあるみたいで。上の世代とのつながりは、他の学校に比べて強いと思います。就活で困ったことも聞けるし、OB訪問もしやすかったりするんで。卒業してからもいろんな人とつながれるっていうのは、うちの学校の大きな特徴かなと思います。 

男子校ならでは!体育祭は真剣勝負のフィジカルバトル

好きだった行事は、めっちゃベタなんですけど体育祭と文化祭ですかね。

学校が港区にあるので、校庭がちっちゃいんですね。これは結構驚かれるんですけど、僕の代まではとしまえんを貸し切って、僕の1個下からは東京体育館で体育祭をしています。規模は結構大きくて、棒倒しとか騎馬戦とかフィジカル系の競技があります。女の子がいなくてフィジカルのギャップがない分、全力でぶつかり合います。

特に騎馬戦はグロいですね。何でもありです。ルールでダメって言われていることを審判の目を盗んでするとか。いかに相手を倒すかっていうことに注目してやってる人が多いです。さっき「共生」とは言ったものの、やっぱり血気盛んなんで(笑)

文化祭は、飲食店がない学校もあると思うんですけど、うちは飲食店OKでした。部活ごとにお店を出したりします。女子校からも生徒が来るんで、文化祭で女の子と関係値を作れるっていうのは男子校の生徒からするとポイントが高いんじゃないかな。

あとは運動部だったら「招待試合」で他の学校と戦うとこもあります。文化部だったら、引退の期限が文化祭なので、そこで大きな発表をして引退します。 

僕もバレー部の招待試合は楽しみでしたね。毎年同じ学校と戦うんで、相手とも仲良くなったりしました。

好きだった授業は、先生がギリギリを攻めてくる日本史

日本史の授業は好きでしたね。先生が面白くて、結構際どいところまで教えてくれるんですよ。「日本史でこういうことがあった」とか。共学だったらアウト…いやギリギリ…みたいな、きわどい内容まで話してくれるんで、それがキーになってすごく覚えやすかったです。これは男子校特有の覚え方だったんじゃないかなと。先生もうちの学校の卒業生なんで、生徒のことをわかった上で覚えやすくしていたんだと思います。

ちなみに、僕は結構授業をサボってたタイプなんです。寝てるぐらいだったら全然大丈夫でしたね。模試とかである程度の成績をとってたら、「こいつは大丈夫だからいっか」みたいな感じでした。

休み時間は友達とゲームにダベりがお約束

中学の休み時間は、みんなで携帯でゲームをしていましたね。学校に携帯を持っていくのはOKなんですけど、いじるのは禁止なんで、先生の目を盗んでやっていました。

外で遊ぶこともありましたが、高2とか高3になると、友達と教室のなかでダベってることが多くなりました。特に受験期は、遊びに行くのすらだるいからみんなでダベろうと。あと単純に、学年が上になるとフロアが上になっちゃうんで、下に行くのが億劫になっちゃうんですね。うちの学校は8階まであるんですよ。しかもコロナ禍でエレベーターが使えなくて、毎日階段を使っていました。エレベーターを使えていたら、外で遊んでいたかもしれないです。 

部活も受験も自分のペースで。自由に過ごした6年間

6年間を振り返ると、バレー部と大学受験がすごく印象に残っています。

部活は高3の10月まで、結構長くやっていました。他の学校がどうかわかんないんですけど、芝は中学で一回部活を引退して、高校でもう一回入るんです。6学年が一気に部活をやるのではなく、3学年・3学年で別になってるんで、より仲が親密になるというか。友達とは今でもバレーをしたりしますよ。

また、うちの学校は、先生からの進路指導もいい意味でないですし、あんまり受験受験していません。自分たちで戦略を練ったりできるんで、受験も自分のペースで進められます。そういった雰囲気はすごくよかったですね。

芝中学校・高等学校はこんな人におすすめの学校

何でも受け入れてくれる文化のある学校なので、コアなオタクにはめちゃめちゃおすすめです。別にコアなオタクじゃなくてもいいんですが、好きなことがあるんだったら、学年300人ぐらいのなかに何人か仲間がいるはずです。

あとは都心がいいという人にもおすすめですね。 校舎が東京タワーの真下なんで、都心を知りたい人、都心に出てみたい人にはおすすめかなと。

最後は、あんまり縛られたくない人ですね。自由な校風なんで、縛られずに生きていけるかなと思います。

取材後記

芝中学校・高等学校には「今しかできない経験を全力で楽しむ」空気が満ちていました。文化祭のミニ電車トーマスや、体育祭の騎馬戦、野外合宿や30キロウォークなど、ユニークな行事を通して、仲間と協力し合う姿勢が育まれていることが印象的でした。まさに芝中学校・高等学校の人間教育の根幹である「共生(ともいき)」の精神が、日々の学校生活に息づいていると感じました。

 

また、それぞれの「好き」や「こだわり」を尊重し合える校風の中で、自分らしさを伸ばせる環境が整っています。勉強だけでなく、人との関わりや自分の軸を大切にしたい。そんな中高生活を望むご家庭には、ぜひ一度その空気を体感してみてほしいです。

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