卒業生インタビュー

【口コミ情報】海城中学高等学校の卒業生インタビュー

2025.05.30

大学生の先輩に聞いた!

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通っていた学校

  • 海城中学高等学校

プロフィール

物理部に所属。卒業後の進路は東京大学

※本記事は2025年3月13日におこなった取材をもとに執筆しています。

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目次

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海城中学高等学校を選んだ理由

中学受験って、たいてい2月1日に第一志望を持ってくるんですけど、僕の場合、海城は第一志望ではなかったので、2月1日は別の学校を受けました。2日は渋渋(渋谷教育学園渋谷中学高等学校)を受けて、3日は筑駒(筑波大学附属駒場中学校)とかもあるんですけど、自分のレベル的に無理だなっていうので、その次の学校群から選ぶってなったときに、海城か早稲田の二択になったんです。

中学受験の段階で行ける附属校って、多分早慶が一番上だと思うんですけど、僕は附属じゃなくて進学校に行きたかったので、早慶はあんまり魅力的に感じなかったというか。海城の方は文化祭に行ったことがあって、雰囲気も良かったので、そこに決めたっていう感じです。

厳しいかと思いきや、思ったよりも自由な校風

海城は「ちょっと厳しめの学校なのかな」とか「校則で縛られるのかな」みたいな印象が正直ありました。でも、実際はそんな感じはあんまりなくて、思ってたよりずっと自由でした。

校則も一応ありますが形骸化しているところもあって、先生達は細かいことはあまり言わないですね。もちろん、根本的な指導はしてくれますが、個性を尊重してくれている雰囲気がありました。

工夫しながら楽しめた、コロナ禍の文化祭

行事だと、文化祭が好きでしたね。

僕は文化祭実行委員会(文実)に入っていました。文実の準備では、学校からの指示はほとんどなくて、予算だけドンと渡されて、「お金も学校の敷地も使っていいから、自由にやってください」みたいな感じでした。制限がなかったことはないんですけど、やりたいことを自由にやれたので、楽しかったなという記憶があります。 

ただ、僕らの代はちょっと特殊で…。文化祭は高2がメインで企画するんですが、僕が高2の時にコロナが来ちゃったんですよ。例年通りのやり方だと何もできなかったので、例年以上にみんなで集まって、ひたすら話し合いをしていました。それは結構覚えてますね。 

学校的には、そもそも文化祭の開催はナシだっていう話だったんですけど、「内部だけでもやらせてください」って言って、結局お客さんは入れずに、海城生だけでやるってことでOKが出ました。

あとは、これも文実側から提案したんですけど、外部のお客さんを呼ばない代わりに、YouTubeチャンネルを作って、オンラインで文化祭をさせてくれないかって言ったり。YouTubeの内容も特に先生のチェックはなくて、結構楽しくできましたね。 

取材もフィールドワークも!社会の授業は超実践型

中学の間は、社会の授業で歴史とは別にレポートを書くっていう授業が週2回ありました。

1年生のときは「社会1」、2年生は「社会2」っていうふうになるんですけど、中1のときから毎学期、自分が興味を持った社会的なテーマについてのレポートを書くんですよ。1年生の3学期で3テーマ、2年生でも3テーマ。3年だけちょっと特殊で、1学期と2学期をあわせて「卒論」という形で、大作を1本書かなきゃいけなくて。これが楽しくて、「結構いい感じのレポート書けてるな」っていう感覚があって、どんどんハマっていきました。 

参考文献として新書を2冊、絶対読まされるんですけど、その本の作者とか有名な大学の先生とかに自分で電話してアポ取って、取材をしなきゃいけなくて。毎学期1人ずつくらい、お話を聞いたりしていました。あとは、フィールドワークをするレポートの回もあって、実際の現場に行って話を聞いたりもしましたね。

好きな人は好きだし、嫌いな人は大っ嫌いっていう感じの授業なんですけど、半分くらいの人は楽しくやってた感じです。

で、僕の場合はちょっと特殊で。海城では授業とは別に、授業時間外に自主的に取り組む「KSプロジェクト」っていうのがあるんですけど、高校1年のときに「社会3」を担当していた先生が、「もう一回卒論を書いてみませんか?」とプロジェクトを用意してくれたんですよ。そこで、同じテーマでレポートを書き足していって。自分からもう一回レポートを書いてるので、楽しかったですね。この経験は貴重だったなって今でも思います。おかげでレポート力がかなりついたので、大学のレポートも抵抗なく書けています。これは海城生みんな言ってますね。

先生=大人の友達!? 休み時間はひたすらおしゃべり

サッカーが好きな人たちは、昼休みはサッカーしてたと思うんですけど、僕はあまり外に出るタイプじゃなかったので、ひたすらおしゃべりしてた気がしますね。

海城は立地が良くて、校舎も高いんですが、高校生になると教室が7階とかになるんです。7階からは新宿のビル群がバーッと見えるんですよ。そこを見ながら、友達と優雅にしゃべっていた記憶があります。 

仲の良い先生も2~3人いたんですけど、もう相当近い距離で接してくださって。あんまり“先生”って感じがしなくて、正直、大人の友達っていう感じでした。なんでも話せるし、偉そうな返事もしないし、普通の友達としゃべる感覚で接してくれるんですよね。友達としゃべってるときに、そのまま先生を呼んで一緒にしゃべる、みたいな感じでした。一応敬語は使いますが、そんなにかたい敬語じゃなくて、「です・ます」だけあればいいか、みたいな(笑)

卒業後も先生とご飯に行ったりしますし、成人式の日には文実のメンバーと先生で飲みに行ったりもしました。こういうのはあんまり他校じゃ聞かないですね。 

6年間一緒だったからこそ、何かあって頼るのは海城生

卒業後もずっとみんな仲良くて、もう何回も友達と旅行に行っています。卒業式の後に行った卒業旅行も楽しかったですね。

SNSでも長期休みのたびに、仲良かったグループが旅行してるのを見るし。みんな仲いいなあって思いますね。

海城生とはご飯にもしょっちゅう行くんですよね。僕の大学は新宿区の近くにあるんですが、例えば授業が急に休みになって「昼暇になったな~」と思ったら、海城生のLINEグループに「誰かご飯行きませんか?」って送ると、誰かしら来てくれるんですよ。海城に通っていた人たちは新宿にアクセスがいいところに住んでいるので、すぐ集まれるんです。普通、そういうのは大学の友達とやると思うんですけど、それが海城の友達ともできるっていう。 

今でも、海城の友達の方が信頼を置いているところがあって。大学の友達もしゃべってて楽しいんですけど、海城では6年間、中1から高3までの自分をずっと知られてるっていうのもあって、隠しごともできないし、見栄張ってしゃべる必要もないし。で、向こうも多分、そういうのは意味ないってわかってるから、素直な気持ちで話してくれるんですよね。

お互いすっごい信頼できてると思うし、何かあったときに頼るのは、やっぱり海城生かなと思っています。

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海城中学高等学校