卒業生インタビュー

【口コミ情報】東京都立三鷹中等教育学校の卒業生インタビュー

2025.06.05

大学生の先輩に聞いた!

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通っていた学校

  • 東京都立三鷹中等教育学校

プロフィール

中学校・高校ではバスケットボール部に所属。卒業後の進路は早稲田大学

※本記事は2025年2月18日におこなった取材をもとに執筆しています。

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目次

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三鷹中を選んだ理由は?

三鷹中を選んだのは、親に勧められたことがきっかけでした。「校舎もきれいだし、自宅からも近いし、学費や給食費も無料なんだけど、どう?」と言われ、興味を持ちました。

もともと私立ではなく、都立の中高一貫校を考えていたので、同じく都立の南多摩中等教育学校や富士高等学校附属中学校も見に行きましたが、三鷹中のほうが家から近いし、校舎もきれいだったので、受験を決めました。

三鷹中ってどんな学校?入ってみてわかったこと

思ったよりも普通の人ばかりで、小学校の雰囲気のままで入ることができました。

中高一貫校っていうと勉強をガツガツやるような賢い人しかいないんじゃないか、と心配だったんですけど、意外とそんなことはなくて。特に中学生のうちは、「好きなことをやりなさい」っていう学校でした。

部活もゆるくやろうよ、という雰囲気でしたね。大学受験のために塾に通っている人の割合も、3〜4割程度だったと思います。

都立なので、都のイベント会場に選ばれることもありました。EUのお偉いさんが視察に来たこともありましたよ。面白かったのは、小池百合子都知事が視察に来たことと、東京オリンピックのCM撮影のときに、広瀬すずさんがサプライズで登場して、目の前でバスケのシュートを打ったことです。僕もしっかり見ました(笑)

好きだった学校行事は文化祭。後夜祭も盛り上がった!

文化祭は本当に楽しかったですね。田無工業高校と連携して、校門にめっちゃでっかいアーチを立てたり、クラスの出し物を作ったり……。親や友達が見に来てくれるっていうのがモチベーションでした。

友達はみんな優しくて、ひとつのことに向かって仲良く進められる人たちばかりでした。文化祭という目標に向かってみんなで突き進めたからこそ、楽しかったですね。

高校生だけが参加できる「後夜祭」では、花火が上がります。花火が上がったら、告白スポットで気になる人に告白する、という恒例イベントもありました。先生たちもこの告白イベントのことは把握はしていたんじゃないかな。そのスポットに行くと周囲の人にバレちゃうんで、僕はビビって参加できませんでした(笑)

面白かったのは都立一貫校ならではの「探究」の授業

中高一貫という特徴を活かして、中学では生徒自身に考えさせるような面白い授業が多かったです。高校になると、大学受験を見据えた授業が増えていきました。

通常の授業も楽しかったですが、都立一貫校にしかない「探求」の授業も好きでした。たとえば「和算」っていう江戸時代の日本の数学をやってみる授業がありました。数学の問題を作って、みんなに解いてもらって、どの問題が一番面白かったか比べたりしたのが面白かったです。 

あとは体育も楽しかったですね。体育は選択制で、学期が始まる前に選べるんですよ。バレーやバスケといった種目の中に、「ニュースポーツ」っていうのがあって、何だろうと思って行ってみたら「カバディ」でした。「カバディ」って言いながらタッチする、鬼ごっこみたいなゲームです。あとは「アルティメット」というフリスビーを使ったスポーツもやりましたね。すごく面白かったです。

休み時間はみんなでワイワイ動画撮影タイム

休み時間は、友達と一緒にミュージックビデオを作っていました(笑)洋楽にハマった友人から「ジャスティン・ビーバーになりたい」と言われたので、「そんならジャスティン・ビーバーにさせてやるよ」ってことで、友人がカッコつけながら校舎を歩き回るシーンを撮影したりしていました。できた動画はクラスLINEにアップして、クラスの女子から「何してるの?」って言われたり。みんなで楽しみながら撮っていましたね。

現代文の先生にギターを弾いてもらって、みんなで歌うこともありました。先生が好きな本や音楽を薦めてくれたことがきっかけで、仲良くなったんです。今思い出しても、めっちゃ良い先生でした。

中高はずっと同じメンバーなので、男女が対立することもなく、仲がよかったです。中高6年間一緒だった友達とは、大学生になった今でもよく会います。何なら大学の友達より会っているかもしれません。過ごした年月が違いますし、大学ってよくも悪くも“ノリ”を大事にすると思うんですけど、中高の友達はそういったものがないので、気楽で居心地が良いですね。

印象に残っているのは6年間続けたバスケ部

印象に残っているのは、やっぱりバスケ部です。僕は小学生のときからミニバスをやっていて、バスケを続けながら中学受験して、入学後すぐにバスケ部に入部しました。バスケ部の先生はすごく優しくて、体育館もきれいでした。

僕の学年の部員は9人で、バスケ経験者は3人でした。初めての人が多かったですが、和気あいあいとやっていましたね。練習は週3回で、体育館での練習が2日、トレーニングが1日。体育館を使えないときは、階段ダッシュしたりしていました。 最近は「学校の先生が部活を見るのはかわいそうじゃないか」みたいな話もありますが、やる気のある先生ばかりでした。

三鷹中の卒業生で良かったと思えること

三鷹中は「言葉」をすごく大切にしている気がします。入学時には文章を記述する「適性検査」があるので、みんな文章力や読解力に自信があるのか、言葉の裏の裏まで読んで、相手のことを考える傾向があるように思います。

自分自身も言葉やコミュニケーションを大事にしたいと思っています。中高の生活を通して、相手のことを理解できないときに、「もういいや」と諦めるのではなく、「理解するために頑張ってみよう」と思える精神が培われたのかなと思います。