卒業生インタビュー

【口コミ情報】海城中学高等学校の卒業生インタビュー

2025.06.19

【口コミ情報】海城中学高等学校の卒業生インタビュー

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通っていた学校

  • 海城中学高等学校

プロフィール

サッカー部に所属。卒業後の進路は早稲田大学

※本記事は2025年6月10日におこなった取材をもとに執筆しています。

※本記事はツナガル中学受験と提携する企業のPR情報を含みます。 広告収益がどの商品・サービスを掲載するか、どこに掲載するかに影響を与える可能性はありますが、 記事の内容や商品・サービスの評価は独自に行なっています。

目次

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元気そう?能天気そう?自由な校風に惹かれて海城中へ

地域の小学生の半分以上の子が受験する環境だったので、小学4年生ぐらいから塾に行き始め、何となく僕も中学受験するんだろうなと思っていました。

学校選びの基準は、偏差値と学校のイメージですね。

学校の説明会には行きませんでしたが、学園祭には行った記憶があります。海城と聖光と攻玉社の文化祭に行きました。

海城は元気そうな人が多かった印象があります。元気そうというか、能天気そうというか…(笑)。海城のように自由な校風のほうが自分には合うのかな、と思っていました。

塾なしで早稲田大学へ。高校自体がデカい塾だった

入学してギャップを感じたのは、思った以上に女の子と関わる機会がないことですね(笑)。入学前は「男子校だけど、多少は接点があるんじゃないか…」と期待していたのですが、全然ありませんでした。

僕のときは1学年320人ぐらいで、40人のクラス×8クラスでした。生徒は「根は真面目」っていう子が多かったですね。体育祭とかも、なんだかんだ言ってみんな頑張る。クラスで勝手に集まって、練習するとかですね。

あとは、僕は塾に通っていなかったので、基本的に勉強は学校の先生に教わっていました。授業外の時間で、がっちり教えてくれるところはよかったなと思っています。「これってどうしてこうなってるんですか?」みたいなことを、放課後に何回も聞きに行って。基本的にはみんな、鉄緑会とか東進とかに行ってたと思うんですけど、僕自身は高校自体がデカい塾みたいなもんだろうと思っていました。

来場者2万人超えの「文化祭」は一大イベント

文化祭は唯一、友達の妹とかおばあちゃん以外の女性としゃべれるチャンスなので、やっぱりいちばん盛り上ります。文化祭の来場者数が多いっていうのも毎年言われていて、2万人ぐらい人が来るんですよ。

文化祭では「(女の子に)話しかけに行けよ!」ってみんなで言い合って、結局誰も行かずに1年が終わる…っていうのを毎年繰り返していましたね。

あとは、僕のいた頃は「海の家」とか「山の家」のイベントもありました。海城はもともと海軍の学校だったので、海の家に行って、長い距離を泳ぐイベントもありました。

大学でも通用する力を得た、中3で卒論を書く社会の授業

社会の授業で、中3のときに卒論を書くんですよね。「レポートの書き方」みたいな分厚い資料を渡されて、長めの期間をとってやっていきます。少なくとも3名以上の学外の人にインタビューをして、本も読んで引用しなきゃダメなんですよ。社会の授業では、アポが取れているかとか、どうやってアポを取るかとか、進捗の確認が行われていました。

大学の卒論も海城のレポートとやってることは一緒なので、アポの取り方もそのまま転用できたりして、役に立ちましたね。社会の授業を通じて、学外の人に自分からアクセスして情報を取りに行こう、というマインドが培われたように思います。

個人的にNHKのテレビを制作している方とか、いろんな方に「興味があるんで話を聞かせてください」って声をかけたこともあります。中学校とか高校生だと、結構かわいがってもらえるんですよね。

図書館から前庭野球部まで!思い思いに過ごす休み時間

僕は図書館が好きで、けっこう通っていましたね。いろんな本があって、漫画もちょっとあった気がします。

あとは休み時間はグラウンドが開放されるんで、サッカーをやったり。「前庭野球部」っていうのを勝手にやってる子もいましたね。海城の正門に入ると、ちょっとした広場があるんですけど、そこでふにゃふにゃしたやわらかいゴムボールを使って、腕をバット代わりにして野球するんですよ。床はコンクリートなんで、スライディングとかするとめちゃくちゃ危ない。傷ついて帰ってくる子もいました。今思うとかわいらしい遊びですよね。

部活の子とは、今でも会う機会があります。僕は中・高ずっとサッカー部だったので、6年間一緒にいた友達とは、大学進学後に留学先で会ったりもしました。あとは、“何でか知らないけど仲いいやつ”とご飯に行くこともあります(笑)。

1学年300人以上もいるので、クラス替えごとに結構メンバーが変わります。また、高2か高1になると文・理に分かれるんで、クラスが離れると関わる機会はあんまないかなっていう感じです。

6年間同じ子と一緒なので、うまくいかないとか、嫌だっていう子ももちろんいると思うけど、僕はそんなにつらくはなかったです。

体育会系の厳しさを叩きこまれたサッカー部

サッカー部での活動がすごくよかったなと思っています。

もともとサッカーをやっていたわけではないのですが、女の子にモテたいと思って入部しました(笑)。

サッカー部は中・高で分かれていて、中3の夏の大会が終わった段階で、中3が高校の方に混ざるっていう感じでした。練習頻度は週6~7ぐらいだったと思います。土日は練習試合でどっか行ったり、平日は朝練もしたり。グラウンドが1面しかないので、野球部とサッカー部で交代で使っていました。

顧問の先生はインターハイで優勝した人で。体育会系でけっこう厳しかったですが、海城は上下関係が厳しい、みたいなこともないので、そういう体育会系っぽいところを叩き込んでもらえたのはよかったかなと思っています。

チャラくても根は真面目。海城生に共通する素顔

表面上ちょっとチャラチャラしていても、なんだかんだちゃんとしてるし、先生も口はけっこう悪いけど、大事なとこはちゃんとしてる、みたいな人が多かったです。ちゃんと真面目にコミュニケーションできるところは、すごく良かったなと思います。

「こういうタイプの人は海城には向いていない」というのは思いつかなくて、みんなどこかしらに居場所が見つかるかなという気がします。

みんなでワイワイ過ごすのが好きな子は、それこそ前庭で勝手に野球をやってたりするし、落ち着いてる方がいいよねっていう子はそれはそれで。みんな根が真面目なので、お互いに無理に干渉し合うこともなかったですね。

取材後記

中学生のうちから取り組んでいたという「卒論」のお話から、海城は机上の学びだけでなく、実社会で通用する力を育む場であることが伝わってきました。

また、「みんなどこかしらに居場所が見つかる」という言葉にあったように、「根は真面目」という共通項があるからこその学校の器の広さを感じますね。

海城での濃密な6年間が、社会で活躍するための土台になっていることを実感するインタビューでした!

関連リンク

海城中学高等学校