【口コミ情報】立教女学院中学校の卒業生インタビュー
2025.07.08

卒業生に聞いた!

通っていた学校
- 立教女学院中学校
プロフィール
高校は別学校に進学
※本記事は2025年6月13日におこなった取材をもとに執筆しています。
目次
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自由な校風と『ハリー・ポッター』の世界のような校舎に憧れて
もともと私は2歳から公文に通っていました。両親ともに「ちゃんとした学校に行ってほしい」という思いがあったらしく、小3ぐらいの頃に「中学受験する?」と聞かれて。勉強は嫌いじゃなかったし、両親が共働きということもあり、「家で一人でいるくらいなら塾に行きたい!」という感じで、塾に通い始めました。
立教女学院を選んだひとつ目の理由は、校則が自由なところです。プロテスタント系の学校は、校則が自由なところが多いんです。たとえば、女子学院も立教女学院と同じプロテスタントですが、髪も染められます。立教女学院は髪を染めるのはNGだったり、スカートじゃなきゃいけないという校則はありますが、制服はありません。
きれいな校舎に憧れた、というのも立教女学院を選んだ理由のひとつです。立教女学院は校舎がすっごいきれいなんですよ。クリスマスになると、ヒマラヤスギにイルミネーションが飾られたり……。『ハリー・ポッター』のような世界で、通うのが楽しい学校です。実際、校舎に惹かれて入学する人は多いと思いますよ。
スマホNG、パンツNG?自由の裏にある意外なルール
私は学校説明会でがっつり寝てしまい、文化祭の楽しいイメージのまま入学したので痛い目を見ました(笑)。文化祭ではカメラ持ち込みOKでしたが、実際にはスマホは持ち込めるものの、緊急時以外の使用は厳禁だったりとけっこう厳しいんですよ。
私はファッションが大好きなんですが、ある日全身真っ黒のコーディネートで登校したら、先生から「葬式にでも行くのか」と怒られました。自由というわりには、暗黙の了解のようなものがあるんですよね。
また、制服はないですが、スカートを履かないとダメなんです。だから、みんな“エセ制服”を着ていました。入学式の日も「スカートだったらいいですよ」と言われていたのでワンピースを着て行ったら、みんな「イーストボーイ」の紺のブレザーを着ていて。私も慌ててブレザーを買いに行きました(笑)。
キリスト教行事から体育祭まで、年間イベント目白押し
印象に残っている学校行事はいくつかあります。
1つ目は「土曜集会」です。経営者やNPO法人の代表の方を呼んで、活動内容や理念などのお話を聞くんです。なかなかそういった人の話を聞く機会なんてないので、学校側が開催してくれてよかったなと思っています。
あとは修学旅行で長崎に行って、たくさんの教会をまわってお話を聞いたのも楽しかったですね。修学旅行っぽいことはあんまりしませんでしたが、それでも楽しかったです。
文化祭も楽しかったですよ。そもそも敷地がめちゃくちゃ広くて、高校生は特設ステージを作ったり。「マーガレット祭(通称:マ祭)運営委員会」の生徒主体で作り上げる感じでした。
女子だけだからか、体育祭もめっちゃガチです。応援団もいたりして、本気で戦います。「かわいくヘアメイクして体育祭♪」といったノリではなくて、みんな前髪をガッと上げて、本気で戦います(笑)。
理科室が3つ!?充実した設備で解剖実験も
理科の授業がめっちゃ好きでした!
理系に特化した学校と比べると見劣りするかもしれませんが、物理室と化学室、生物室の3つがあって、設備がちゃんと整っているんです。生物室には黒板と白板があって、けっこう自由が利くんですよね。そこでブタのノドの解剖をしたりしました。
先生たちは好きなように授業するので、わかりにくい先生は本当にわかりにくい印象です。ちなみに女子校なので、男の先生はすごいモテていましたね。高校の担任をしてる男の先生は、やたらキャーキャー言われたりしていました(笑)。
めっちゃおいしい!お腹も心も大満足のカフェテリア
給食はないんですが、昼休みはよくカフェテリアでご飯を買っていました。
「半ラーメン・半チャーハン」が450円とか、おいしい上にコスパもよくて。日替わりでパンが20種類ぐらい売られていたり、夏になるとアイスも売られていたり…。カフェテリアの利用は高校生のほうが優遇されるので、中学生のときはパンを買ってお庭やベランダで食べたりしていました。
私の親にいたっては、「カフェテリアが立教女学院を選んだ決め手」なんて言っていましたね。
向き・不向きはあれど、社会で役立つリーダーシップが育まれる学校
校則がそこまで厳しくないからこそ、やりたいことをやらせてくれて、自ら手を挙げる力とか、ちょっとやってみる力が身についたと思います。社会に出たら役立つようなリーダーシップが育まれる学校です。
卒業生には松任谷由実さんや、フランスに住んでいるアナウンサーの中村江里子さん、女優の野際陽子さんがいるんですけど、皆さん“強い女”っていう感じですよね。私のまわりの友達も、遊ぶなら真剣に遊ぶし、勉強するなら勉強する。メリハリがしっかりしている子が多かったように思います。
ただ、合う子と合わない子はいると思います。私は進路の都合で、中学卒業後は別の高校に通っていますが、学校生活を思い切り楽しみたい人や、立教大に進学したい子には向いている学校だと思います。
ただ、怠けようと思えばいくらでも怠けられる環境でもあるので、「将来の夢が明確にあって、こういう大学に行きたい」というような人にはあまり向かないと思います。
取材後記
次々と飛び出すエピソードから、立教女学院での3年間が非常に充実していたことが伝わってきました。
彼女は高校から別の学校へ進むことを決断しましたが、そんな自立した決断ができた背景には、立教女学院で培われた主体性やリーダーシップがあるのではないかと感じます。
「立教女学院には合う子と合わない子がいる」ときっぱり話してくれた姿に、“強い女性”の一端を垣間見ました。
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