卒業生インタビュー

【口コミ情報】西南学院中学校・高等学校の卒業生インタビュー

2025.09.02

西南学院中学校の卒業生インタビュー

卒業生に聞いた!

西南学院中学校の卒業生

通っていた学校

  • 西南学院中学校・高等学校

プロフィール

中学は英語部、高校は書道部に所属。卒業後の進路は立教大学。

※本記事は2025年7月15日におこなった取材をもとに執筆しています。

目次

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きっかけは習いごとのお友達。家からの近さ&制服に惹かれ、受験を決意

私の通っていた小学校は公立校で、中学受験をする子は全体の5〜10%くらいと少数派でした。ただ、習いごとのクラシックバレエの友達は、中学受験をする子が多かったんです。私の親は中学受験をさせる予定はなかったみたいですが、私が「友達がやるなら私もやってみたい!」といったことをきっかけに、受験することが決まりました。

志望校として西南学院を選んだのは、家から近かったのと、制服が可愛かったからです。家と学校が近かったので、日ごろから制服を着た生徒を見かけることが多かったんです。

受験対策として、小学5年生から全教研に通いました。全教研の先生が優しかったこともあり、受験勉強はどっちかっていうと楽しかった記憶があります。もともと親に言われて始めたわけじゃないので、プレッシャーもあんまりなかったのかなと。

塾に入ってすぐの頃は、内容がまったくわからなくて、授業中にあてられて困ることもありましたが、慣れてからはそこまで苦じゃなかったですね。塾では仲の良い友達もできました。

伸び伸びと個性的でいられる学校

西南学院に入学してからは、大きなギャップもなく、まあまあイメージ通りの学校生活でした。ただ、友達をゼロから作るのに緊張したり、定期テストなどの中学ならではのシステムに慣れるまでにはけっこう時間がかかりました。

自由で面白い子が多くて、伸び伸びと、個性的でいられる学校だと思います。今つながっている友達も、みんな優しくて面白いです。

今もやっているかわからないんですけど、西南学院ならではの取り組みとして、中学校の頃に英語の「SEノート」というものがありました。毎月ノート1冊を英語で埋めなきゃいけなくて、私はひたすら単語を書いていました。外国人の先生もいたりして、けっこう英語教育には力を入れていた印象があります。

西南学院ならではといえば、「キリスト教教育」があります。毎朝、聖書を読んで讃美歌を歌ったり、週に1回チャペルに集まったり。私はキリスト教徒ではありませんが、小学生の頃から「なんで宗教で戦争するんだろう?」という疑問があったので、教養としてキリスト教という一つの宗教を知れたのは面白かったですね。チャペルで聞いた講和をはじめ、西南で受けたキリスト教教育は、大人になった今でも心に残っています。

忘れられない思い出がいっぱい!西南学院の文化祭と修学旅行

中高6年間で特に印象に残っている学校行事は、文化祭と修学旅行です。

文化祭は高校生だけのイベントですが、中学生も遊びに行くことができました。高校の頃は、和菓子屋さんの出店を出したのが楽しかったですね。外部からもお客さんが来てくれました。

修学旅行は、中学と高校でそれぞれ行きました。中学の時は沖縄で、キリスト教系の学校ということもあって平和学習がメインでした。民泊体験をしたり、ホテルにも泊まったり……とても楽しかったですね。

高校の修学旅行では、軽井沢、横浜、そして浅草を巡りました。今はどうかわかりませんが、私のいた頃は「親が西南卒だから、子どもも西南に通わせる」というケースが多かったらしく、友達からこの修学旅行のルートは昔から変わらない「伝統のルート」だと聞きました。

好きだったのは、民間企業出身の先生の英語の授業

先生たちは個性的な方が多かった印象です。なかでも好きだった授業は、英語の先生の授業です。分け隔てなく、みんなを見てくれた感じがよかったです。また、その先生はもともと旅行会社で働いていた経験があって、授業のたびに旅行会社時代の話とか、海外での小話をしてくれたのも面白かったですね。

私のいた頃は中学までが30~40人の5クラスで、高校でプラス5クラス増えました。高校になると、一気に大所帯になります。中学から一緒のメンバーと高校から入ってくる子たち、最終的にはみんな仲良くなれました。部活で仲良くなる子も多かったですよ。

卒業後も当時のネタで盛り上がる!今でも仲良しの友達

休み時間は友達とおしゃべりしたり、放課後は部活の後に学食で過ごしたりしていました。女子はわりと教室にいることが多かったですが、男子はグラウンドでサッカーをしている子もいました。

学食は中学生も高校生も自由に利用できます。お母さんがお弁当を作るのが面倒な日は、500円くらい渡されて、お昼ごはんを買ったりしていましたね。

中高6年間を一緒に過ごした友達とは、卒業してからもずっと交流があります。今はもう住んでいる場所がバラバラですが、いっしょに旅行に行ったり、くだらないことをLINEしたりしています。当時の先生の面白い話や「こんなことしたよね!」「なぜかアレでツボってたよね」といった懐かしい思い出話で盛り上がることもありますよ。

遊びも勉強も、何でも楽しみたい人に向いている学校

西南は、「自由に楽しみたい」というタイプの人には合っている学校だと思います。「勉強も頑張るし、部活も頑張る。でも遊びたい!」というような、何でもオールマイティに楽しみたい人に合うかなと。

先生から「こうしなさい」とめちゃめちゃ言われるわけではないので、自分で選択できる人にも向いていると思います。補習があったり、先生に聞けば教えてくれる環境でもあるので、置いていかれる心配もありません。

また、修猷館(福岡県立修猷館高等学校)ほどではないですが、校則はどちらかというとゆるい方です。化粧もほんとはしちゃダメなんですけど、している子もいました。スカートの丈も注意はされるんですが、ギリギリを攻めてバレないようにしている子もいましたね。

卒業して改めて西南を振り返ると、自由な校風なので、素の自分のままでいられるところがよかったのかなと思います。

取材後記

中学受験をする子が比較的少ない地域でありながら、自ら受験を志願されたIさん。「みんな伸び伸びと、個性的でいられる学校でした」と語ってくれたように、Iさんの穏やかな口調からも、西南学院の温かい雰囲気が伝わってきました。

6年間を通してさまざまな形で接してきたキリスト教教育はもちろんのこと、西南学院で育まれた友人関係もかけがえのない財産になっているようです。自由な校風の中で、ありのままの自分を受け入れ、心を通わせられる友人たちと出会えたことが、Iさんの学校生活をより豊かなものにしたのだと感じました。