【口コミ情報】智辯学園和歌山中学校・高等学校の卒業生インタビュー
2025.12.23

卒業生に聞いた!
通っていた学校
- 智辯学園和歌山中学校・高等学校
プロフィール
吹奏楽部に所属。卒業後の進路は千葉大学
※本記事は2025年11月17日におこなった取材をもとに執筆しています。
目次
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親の勧めもあり、条件に合う智辯学園和歌山を受験
中学受験をしたきっかけは、地元の中学校があまり落ち着いていないという噂を耳にしたことでした。親が心配して、受験を勧めてくれたんです。
ただ、和歌山県は私立中学校の数があまり多くないんですよね。そのうち1つは女子校だったんですが、女子校に行くと世界が狭まってしまうような気がして、共学の3校から選ぶことにしました。家からの距離や学費、あとは偏差値などの条件を総合的に見て、一番良かったのが智辯学園和歌山でした。
先取り学習にシビアな赤点基準…学習環境は想像以上に厳しかった
入学後、勉強面は想像以上に厳しかったです。進度がものすごく速くて、中3の時点ですでに高校の内容に入っていました。数学は高1の内容をやっていましたし、化学や生物の基礎なんかも中3で終えてしまっていましたね。
一番きつかったのが「赤点」の基準です。高校生になると赤点は40点なんですが、中学生の間は60点なんです。中3ですでに高校の内容を勉強しているのに、赤点ラインは60点のまま据え置きなんですよ。「赤点を取ったら部活禁止」というルールがあったので、部活人間の私としては、部活を続けるためにも必死で勉強しました。
成績によってクラス分けもされるんですが、トップの賢いクラスと中堅クラスの子たちは7割くらい部活に入っている一方で、成績があまり良くないクラスの子たちは、部活をしたくても勉強のために部活を辞めざるを得ない、というシビアな環境でもありました。
宗教校ならではの体験も。二泊三日の「錬成会」は私語禁止
宗教校ならではの体験もありました。特に印象に残っているのが、高校1年生の時にある「錬成会」という行事です。これは2泊3日でお寺に籠もって修行をするというもので、般若心経を100回唱えたり、写経をしたり、お寺の掃除をしたりといった生活を送ります。しかも、期間中は私語禁止なんです。
私たちの代は「寝る部屋の中だけは喋ってもいい」と言われていたんですが、そこであまりに喋りすぎてしまったせいで、次の代からは部屋でも私語禁止になったという噂を聞きました(笑)。生徒たちの間では「きついイベント」という位置づけで、みんな行きたくないと言っていましたが、今となっては良い思い出ですね。
普段の生活でも、「宗教」という科目の授業があったり、毎朝5分間必ずお経を唱える時間があったりします。左手首に念珠をつけなきゃいけないという決まりもありましたし、月に1回は理事長先生のお話を聞きながら全校生徒でお経を唱える時間もありました。私自身は信仰していたわけではないですが、不思議と抵抗なく溶け込めましたし、振り返ってみると良い精神修行になったなと思います。
吹奏楽部メンバーとしてアルプススタンドで演奏も
みんな部活に入っているかというと、そうでもなくって。体育会系のノリが強い学校というわけでもないです。
私は吹奏楽部に所属し、放課後はほぼ部活漬けでした。強豪というほどではありませんでしたが、50〜60人ほどの大所帯で、とても活気のある部でしたよ。中高一貫で活動していたので、普通なら知り合えないような先輩たちと仲良くなれましたし、中学生ながら高校生のコンクールに出させてもらったりと、一貫校ならではの貴重な経験ができました。
なかでも一番の思い出は、やっぱり野球の応援ですね。在学中は何度も甲子園に行かせてもらいました。甲子園の時期になると、学校全体が応援モードになります。試合がある日は「全校応援」といって、生徒全員で応援に行くんです。これ、休むと欠席扱いになるんですよ(笑)。
アルプススタンドで汗をかきながら演奏したのは、本当に青春の一コマでしたね。大学に入ってからも、出身校を言うと野球好きの方から声をかけていただけますし、あの場所で演奏できたことは私にとって誇れる経験になっています。
高校に上がると運動部がなくなる?特殊な部活動のシステム
智辯学園和歌山といえば野球が強いイメージがあると思いますが、実は部活のシステムは少し特殊なんです。基本的に、運動部は中学3年生で終わってしまうんですよ。高校からは文化部だけになるんです。
ただし、野球部と長距離陸上部は別で、彼らはスポーツ推薦のような形で入ってきているので高校でも続けますが、一般の生徒が入れる運動部は高校にはないんです。「運動部は疲れるから、高校からは勉強に専念しよう」という昭和な考え方が残っていたのかもしれません(笑)。最近は学校の雰囲気も現代的になってきているので、もしかしたら今後変わるかもしれませんけどね。
そういうわけなので、中学の頃は7〜8割の子が部活に入っていますが、高校に上がると運動部だった子は辞めるか、文化部に転向するか、野球応援のために短期的に結成されるチアや応援団に入るか、という感じになります。
勉強することが当たり前の環境で、友人たちと切磋琢磨できた
卒業して改めて思うのは、環境に恵まれていたなということです。和歌山県の中で一番偏差値が高いということもあって、大学受験が近づくと、周りが勉強しているのが当たり前なんですよね。
テスト前になるとみんな必死で勉強していましたし、友達と深夜までビデオ通話を繋ぎっぱなしにして、お互いが勉強している姿を映しながら黙々と勉強したりしていました。そうやって切磋琢磨できる仲間がいたのは大きかったですね。
先生方も質問に行けば何でも答えてくれますし、高3になると授業でひたすら演習問題を解くので、塾に行かなくても学校の勉強だけでかなり力がつきました。
少し閉鎖的な環境ではあったので、大学に出てからいろんな価値観に触れて驚くこともありましたが、いい意味で周りに流されやすい子や、大学進学を見据えて頑張りたい子には、すごく向いている学校だと思いますよ。
取材後記
中3で高校の内容を先取りするという学習進度の速さに、赤点60点という厳しい基準…。部活を続けるにはまず勉強、というルールも徹底されており、高いレベルでの「文武両道」が求められる学校だという印象を受けました。一方で、Yさんの語り口からは、仲間と支え合う日々の充実感も伝わってきました。
それにしても、吹奏楽部としてアルプススタンドで応援できるなんて、最高の青春体験!
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