【中学受験体験記 親子インタビュー】中村中学校合格のSさん
2025.09.09

- 中村中学校 合格
親子インタビュー

Sさん
通っていた塾
- 城北スクール
中学受験することを決めた時期
小学4年生
志望校を決めたきっかけ
小学6年生の夏の部活体験会
目次
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部活体験会で見えた、中学生になった私
編集部
中村中学校での学校生活はいかがですか?
Sさん
めちゃくちゃ楽しいです。
編集部
それは何よりですね。
中学受験を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
Sさん
ママが「いいんじゃない」って言ったことがきっかけです。
編集部
きっかけはお母さんからの一言だったのですね。
Sさんのお母さん
私自身が中高一貫校で教育を受けて、これ以上ない経験と友人を得られました。新しい環境に飛び込んで、中学から広い視野を持つことが、新しい未来を開くことにつながると信じているので、それを娘にも体験してほしかったんです。
編集部
学校選びで重視していたのはどんなところですか?
Sさん
部活と近さと制服、それから学校の雰囲気です。
編集部
中村中学校のどんなところに惹かれたのでしょうか。
Sさん
最初に見に行った学校は、なんか暗くて、ちょっとこわそうでした。中村中学校は明るくて、先輩もめっちゃ陽キャって感じでよかったです。
Sさんのお母さん
娘が望んだものがすべて詰まっていたのが中村さんだったんですよね。ただ、志望校として決めたのはギリギリだったんです。私はそれまで他の学校を見ていたので、まさか中村さんに娘の心が動くとは思っていませんでした。
編集部
志望校を確定させたのはいつ頃でしたか?
Sさんのお母さん
小学6年生の夏の部活体験会に行った時です。先輩たちとの関わりも密で、みんなコミュニケーション力が高くて。すごくいい部活体験でした。その時には「ここを第一志望にしよう」と気持ちが固まっていました。
編集部
部活体験会ではどんなことをしたのでしょうか。
Sさん
1時間目はバスケ、2時間目はバトン、3時間目はテニスをしました。
Sさんのお母さん
本当に部活を一緒に体験させてもらう会で、すごく楽しかったようです。中村生たちが積極的に話しかけてくださって。娘も「来年は自分もこうしているのかな」と想像がついたみたいです。
自分のペースで進められた「城北スクール」での学習
編集部
通われていた塾は城北スクールさんですね。
Sさんのお母さん
はい、少人数制の塾を選びました。
編集部
小4から入塾されたそうですが、中学受験を検討し始めたタイミングでの入塾だったのでしょうか。
Sさんのお母さん
私が「そろそろ塾に行ってもいいんじゃない?」と思ったタイミングで、最初は4教科で通っていました。でも、半年くらいで本人がギブアップして。
その後、1年半くらいは算数しかやっていませんでした。塾の先生が「いつか戻りたい時のために、算数だけは続けておけば戻りやすいから」と提案してくださったんです。結局、6年生で2教科に戻りました。
編集部
塾の雰囲気はどうでしたか?
Sさん
「ガチ」じゃない感じがよかったです。レベルに合わせてクラスを分けてくれているから、楽しかったです。
編集部
宿題の量はどうでしたか?
Sさん
宿題は少しずつ出て、全部提出できたらポイントがもらえる制度がありました。
Sさんのお母さん
ポイントを貯めると景品がもらえるんです。それを貯めていましたね。
編集部
へえ!そんなシステムがあるんですね。
Sさんのお母さん
でも、宿題はそんなになかった印象です。無理のないレベルでした。
Sさん
「授業で終わらせられたらいいね」みたいな。
Sさんのお母さん
よくあれで受かったな、と私は思いますよ(笑)。
編集部
お母様から見ると、もっとやれたんじゃないかと。
Sさんのお母さん
はい、もっとできたと思います。私が小学生の頃は日能研に通っていて、ほんっとうにバリバリ勉強していました。それこそ娘の10倍はやっていたと思います(笑)。
併願校ゼロで挑んだ、本命一本の受験
編集部
中村中学校以外に併願した学校はありますか?
Sさんのお母さん
それが…塾の先生からも「絶対に併願校を受けて」と言われたのですが、結局併願校は1つも受けなかったんですよ。
編集部
本命一本勝負だったのですね。
Sさんのお母さん
はい。千葉受験も埼玉受験もしませんでした。娘は「落ちるという選択肢はない」と思っていたようです。
編集部
親としてはドキドキしますね。
Sさんのお母さん
もう本当にびっくりしました。私が説得してもダメだったので、塾の先生に「どこか受けるように言ってくれ」ってお願いしたんです。それでも結局受けなかったです。
編集部
本命一本に絞って受験して、見事合格を掴み取ったと。すごいですね。
Sさんのお母さん
でも、2月1日の午前は落ちたんです。午後で受かりました。
午後の試験の直前に午前の結果が出ていたのですが、それは見ずに午後の試験に挑み、午後の試験が終わった後に、娘と一緒に合格発表を見ました。それで落ちていました。
午後の結果は夜9時に発表なんですが、午後の方が倍率が高いし、試験の難易度も高いので、私も半ば諦めていたのですが、合格していました。もう、「WOW!」って感じです(笑)。
編集部
合格がわかったとき、どんな気持ちでしたか?
Sさん
めっちゃ嬉しかったです。
Sさんのお母さん
塾の先生も、午前で落ちることは想定していなかったらしくて、先生たちにはたくさん励まされました。「これが終わりじゃない!」「明日もある!」と。
午前で受かっていなかったら午後も受からない、という想定で明日に向けての言葉をくださったのですが、合格したので「やっぱりさっきの言葉は取り消し!」なんて言われました。
「できることは全部やろう」お母さまの献身的サポート
編集部
城北スクールに入塾する前後で、家族の生活に変化はありましたか?
Sさんのお母さん
実は、上の息子も高校受験の年だったんです。ダブル受験だったので、家の中はもともと受験体制でした。
私が気をつけたのは、とにかく栄養と環境を整えることです。「1年間この子たちに尽くすぞ」と決めていたので、仕事もセーブしました。
編集部
受験生が2人いる中で、具体的にどんなサポートをされていたのでしょうか?
Sさんのお母さん
子どもたちにとってストレスになることがわかっていたので、とにかく夫婦喧嘩はしないようにしました。あとは、私が機嫌よくいること。そして、栄養と睡眠の質をよくすることです。
栄養が集中力や情緒を整えると思っているので、ミネラルを多めに摂るとか、栄養面はすごく意識していました。
また、私がアロマにハマっていることもあり、睡眠の質を上げるためにアロマも使いましたね。子どもの背中に塗布したりして。
できることは全部やろうと思っていました。
編集部
今振り返ると笑い話だけど、当時はつらかったな、という話はありますか?
Sさんのお母さん
言っちゃダメだと思いつつも、「いつやるの?」って言っちゃったことでしょうか。「まだ寝てるの?」とか。娘は嫌だったでしょうね。
編集部
親子のバトルに発展することもありました…?
Sさんのお母さん
娘があまり勉強していない様子を見て、「余裕だね!?」とイラッとすることはありましたね…。自分自身の経験からも、「受験はもっと勉強するものだ」と思っていたので。あのとき、なんでやらなかったの?
Sさん
受かると思ってたから。
Sさんのお母さん
(笑)。たしかに首都模試の結果はいつも合格圏内だったんですよ。だから本人は「頑張らなくてもいける」と思っていたみたいです。「そんなに甘くないよ」とは言ってたんですけどね。
編集部
では娘さんも、過度なプレッシャーは感じていなかったんですね。
Sさんのお母さん
でも、受験直前に「倍率がすごいよ」って話はしていましたね。今、中村さんの人気が高いみたいで。実際はそこまでではないと思いますが、とりあえずみんな応募するので倍率が20何倍になっていたりして。
「100人の枠なのに、今600人受けてる。めっちゃ倍率高いよ。4教科の方が受かりやすいって聞いているのに、あなたは2教科だし、英検のプラス加点もないし、やばいよ」という話はしていました。
緊張よりワクワク。受験で見えた娘の成長
編集部
受験を通して、お子さんの成長や変化は感じましたか?
Sさんのお母さん
すごいなと思ったのは、試験前日に娘に「緊張する?」と聞いたら、「ワクワクする」と答えたことです。「どんな問題が出るか、ワクワクだね」と塾の友達と話していたらしくて、緊張しないなんてすごいなと思いました。
そんな風に言えるだけ、ちゃんと考えてやっていたんだなと。私にはやってるように見えませんでしたが、詰め込まなくても要領よくできるんだなと思いました。塾の先生の「過去問重視」という方針もすごく良かったと思います。
Sさん
私もやればできるんだなって思いました。
Sさんのお母さん
やった分だけ点数が伸びたよね。特に漢字とか全然変わったもんね。
Sさん
塾の小テストでは、毎回クラスの中で一番を取れるように頑張りました。
Sさんのお母さん
意外と頑張ってたんだよね。必死さを表に出さず、サクッとやっていたみたいで。根性的なものは見えなかったけど、コツコツできる子なんだということがわかりました。すごいなと思います。
編集部
確かに娘さんは淡々とされている印象ですが、内に秘めた熱いものがあるのでしょうね。
改めて中学受験は家族にとってどんなイベントでしたか?
Sさん
受験で小学校の友達とは遊ぶ機会が減っちゃったけど、塾で新しい友達ができて楽しかったです。
Sさんのお母さん
私が気に入った学校じゃなくて、娘が気に入った学校を目指して頑張れたので、私もそれに寄り添えたなと思います。
私がいちばん頑張ったのは夫を説得することです。夫は公立派で、「そんなに勉強が好きじゃないのに、勉強させてまで行かせる必要があるのか」と言われたのですが、私は絶対に私立に行かせる必要があると思っていたので、夫に話して、受け止めてもらって…。そこがいちばんの関門でしたね。
今は中村さんに行かせて本当によかったなと思います。娘も毎日、ルンルンで学校に通っています。
取材後記
「落ちるという選択肢はない」と信じ、本命一本勝負で最後までやりきったSさん。この経験は、ご本人が語る「やればできるんだな」という自信につながったようです。その陰には、お母様の「栄養と環境を整える」という献身的なサポートがあったことも印象的でした。
楽しい中学校生活を謳歌しているSさんが、受験を控えた後輩たちの憧れの存在になる日が楽しみですね!