親子インタビュー

【中学受験体験記  親子インタビュー】如水館中学高等学校合格のMさん

2025.09.11

中学受験体験記(如水館中学校合格者インタビュー)
  • 如水館中学高等学校 合格(広島県:AO入試)

親子インタビュー

中学受験体験記(如水館中学校合格者インタビュー)

Mさん

利用した学習サービス

  • オンライン家庭教師

中学受験に向けた勉強を始めた時期

小学5年生

受験教科

(AO入試)国語・算数・英語・面接

※本記事は2025年7月18日におこなった取材をもとに執筆しています。

目次

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魅力的な部活動が決め手に!5年生から始めた中学受験

編集部
早速ですが、Mさんが中学受験をしようと思ったきっかけを教えてください。

Mさん
5年生の時、学校体験に行って、卓球とか色々な部活があって、地元の公立中学よりも選べる部活の数が多くて楽しそうだなと思いました。

編集部
入りたい部活があったのですか?

Mさん
「ロボット研究部」です。5年生ぐらいの時からテレビでロボットの番組とかを見て「すごいな」って思っていて。体験で見たら、先輩たちがラジコンで操縦するロボットを作っていて、難しそうだけど興味が湧きました。

編集部
Mさんが受験したいと言った時、ご家庭でもすぐに賛成しましたか?

Mさんのお母さん
私は「環境を買う」という意味で賛成だったんですけど、主人は「地元の公立があるのに、なぜ行かないの?」というふうに最初は疑問に思っていたようです。

本人がどれだけ行きたいのか、その意思を何度も確認していました。「なんで行きたいのか」「本当に行きたいのか」と繰り返し聞いて、最終的に「そこまで言うなら」と納得した感じです。

選んだのは週2回のオンライン家庭教師

編集部
受験勉強はどうでしたか?

Mさん
難しかったです(笑)

編集部
オンラインの家庭教師にお願いしたそうですね。お母様、なぜその形を選んだのでしょうか。

Mさんのお母さん
息子が受験したいと言ったタイミングで、たまたま東京の先生と知り合ったんです。「如水館を受けたいんですけど対応できますか?」って聞いたら「大丈夫です」と言われたので、お願いしました。期間も1年ちょっとだったので、「今更、塾行ってる場合じゃない」っていう感じでした。

週2回、1回60分〜90分のオンライン授業で国語・算数・英語の3教科をお願いしました。

編集部
3教科に絞ったのは、何か理由があったのでしょうか?

Mさんのお母さん
AO入試 を利用したからです。理科と社会の試験がなかったので、3教科の対策をしました。英語はもともと英語教室に通っていて、英検4〜5級レベルの下地があったので。

編集部
Mさん、オンラインでの授業はどうでしたか?

Mさん
問題なかったです。でも、やっぱりちょっと難しいから、頑張らないといけないなって。特に算数の文章問題の解き方を重点的に教えてもらいました。

編集部
先生には、どのような指導をお願いしていたのですか?

Mさんのお母さん
完全に任せていました。先生が如水館の過去問を取り寄せて、問題の傾向を見てくれて。過去問と似たような問題だけをひたすら解かせるっていうことをしてくれたので、無駄なものは解いてない感じですね。

編集部
家庭教師以外の時間、ご家庭ではどのように勉強を?

Mさんのお母さん
それがですね、何もしてないんですよ。私の仕事が忙しくて。先生から出された宿題を「やっておきな」っていうレベルで、ほとんど何も。

編集部
1日の勉強時間はどれくらいでしたか?

Mさん
2時間くらいです。

家族で挑んだ面接練習

編集部
受験を振り返って「これを頑張った!」ということはありますか?

Mさん
面接の練習です。

Mさんのお母さん
AO入試の面接があったんです。試験の1週間くらい前から、主人も一緒になって家族総出で練習しました。主人が職業柄、面接をする機会が多いため、面接官役としてお辞儀の仕方から話し方まで指導してくれました。

ほかにはYouTubeで「中学受験 面接」と検索して、どういった内容が聞かれるのかを把握して、YouTubeを流しながら答えてみたり、自分が思っていることを文字で書いて、その内容に対して上手く言えるように何回も練習しました。

「本当にこの道でいいの?」少数派だからこそ感じた不安と、今の確信

編集部
今、中学校生活はどうですか? 楽しい?

Mさん
はい、楽しいです。

編集部
やっぱり、ロボット研究部に入ったんですかね?

Mさん
いや、入ってないです。卓球部に入ってます。卓球のほうが面白くなっちゃって(笑)。

編集部
そうなんですね(笑)。受験生活を振り返ってみて、今どう思いますか?

Mさん
大変だったけど、頑張ってよかったな、と思います。

編集部
お母様は、中学受験という選択を振り返っていかがですか。

Mさんのお母さん
うちの小学校からは4人が中学受験したのですが、50人中4人なんですけどね。やっぱり周りが遊んでいる中、勉強しなくちゃいけなくて。本人からは聞いてないんですけど、たぶん「なんで受験するんだ」とかも聞かれたりしたと思うんですよね。

小学校の卒業式の時は4人だけ違う中学校に行くっていうので、寂しかったりしたんじゃないかなとも思うんです。 

中学受験って、本人の意思も入ってますけど、親の意思も入ってると思うので、「本当にこの道を選んでよかったのかな」って思った時も正直ありました。

でも、結果的に今、本人が楽しそうですし、部活もたくさんありますし、高校受験をしなくていいので大学受験に向けて今から動けるっていうところは、有意義な6年間を過ごせるという意味ですごく大きいなと。行かせて良かったなっていうのが、親としての感想です。

取材後記

5年生から中学受験に挑戦したMさん。
「この学校に行きたい」という強い思いでオンライン家庭教師を活用し、志望校に特化した「専願受験」で見事合格をつかみました。

中学受験が少数派だったからこそ、お母様が感じてきた葛藤はよく分かります。
それでも「行かせて良かった」と語るお母様の言葉が、とても印象的でした。